立入禁止の神社

俺が死ぬほど怖かっただけだぞ!!! 期待するなよ!!!!!! 俺の家、というか引っ越す前の家(つっても今は祖母祖父が住んでるんだが)は物凄く古い。 おまけに完全圏外。 壁と壁の間に猫が挟まるなんてしょっちゅう。 当時の俺はとにかくこの家が嫌いだった。 しかもそこの地区は凄い田舎でコンビニはないわ自販機はないわで結構不便なとこだった。 とりあえず俺らガキは山登って秘密基地とかツリーハウスとかブランコとか作って遊ぶしかないし、老いたジジババはやたら怖いし、とにかく最悪だった。 そんなんでも 毎日楽しく過ごして... 続きを読む

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手が伸びる

北陸方面の岩峰に、8年前の夏に登ったときの話。 本格登山じゃなくロープウエーを使った軟弱登山。 本当は麓から登りたかったんだが、休みの関係でどうしようもなかった。 5時間ほど稜線を歩いて山小屋で一泊して帰る予定だった。 有名な山だと人出でにぎわってる時期だけど、ここは予想通りそんなに人がいなくて、10時のロープウエイも数人しか乗ってなかった。 山頂駅から少し歩いて稜線に出るとあとはずっと岩場で、前に登山者の姿がちらほら見えた。 天気は晴れの予報で、このときは実際日差しがまぶしいくらいだった。 前の二人連れ... 続きを読む

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きじょさん

ウチの実家のあたりで昔からの迷信みたいなもので、『きじょさん』って呼ばれてるモノがいる。 葬儀帰りに、家に入る前に清めの塩を振るってのがあるが、地元では、葬儀帰りに塩で清めた後、必ず履物を外側に向けて揃えて脱いで家に上がるという風習がある。 そうしなければ、きじょさんが家まで上がり込んで来てしまうことがあるのだという。 仮に、きじょさんが家に上がり込んで来てしまうとどうなるか? 葬儀の夜、その人間の夢枕に、黒く塗りつぶされた顔に黒尽くめの喪装の人物が現れる。 夢枕に立ったその人物(きじょさん)は問いかける... 続きを読む

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角田の森

あれは小学6年の夏休みの事でした。 友人のHとTが角田の森で遊んでいた時、Hが奥の廃屋へ行ってみようと言い出したそうです。 当時、私達は角田の森でよく遊んでいましたが、それは道路に面した崖の様に反り立った部分から飛び降りたり、木のツルにぶら下がってターザンの真似事をしたりといったもので、森の中へ入る事はありませんでした。 もちろん廃屋があることは知っていましたし、一部の怖いもの知らずの先輩や同学年の子がその廃屋に忍び込んで何かを見たという噂も聞いてはいましたが。 まだ日の高い日中でしたが、Tはどちらかとい... 続きを読む

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選択

心霊的な話とは違うのですが未だに理解出来ない事があって書きます。 小学生時代、地元のスポーツ少年団で5年生になると研修施設で一泊する合宿会があった。 合宿と言っても普通の林間学校のようなもので、野球、サッカー、バレー、剣道と普段の種目に関係なく男女みんなでレクをしたり、キャンプファイヤーしたりとかそんなのだった。 その年は生憎の雨でキャンプファイヤーや花火は中止になってしまい、夕食後は父兄の持ってきたビデオを鑑賞することになり、映画の「ドラえもん」と「ドラゴンボール」でどちらか見たい方で分かれることになっ... 続きを読む

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