風習

霊魂を迎える行事

先日体験したばっかりの霊体験。 自分の実家は西日本の漁村だ。 正直田舎、それもかなりの。 ご先祖様の霊魂をお迎えし、また送り出すという盆の行事も勿論普通に行われてる。 うちの村の場合なんだが、海岸から沖に向かって防波堤が伸びてて、この一番先に門(と言っても大人が屈んでくぐれるくらいの木枠)をこさえて、その門から毎年8/7に霊魂を迎える。 防波堤は岩を敷き詰めて作ったもので、盆の間は魂の通り道になるから、生きた人は近づいちゃいけないことになってる。 8/8から8/14までは、その海の目の前にある寺の墓に、行... 続きを読む

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烏名

俺の生まれて中2まで住んでいた土地の風習の話。 そこは京都に比較的近い場所にある山あいの村(現在は市の一部)だけど、裏山には謀反の疑いをかけられて逃げてきた皇子が隠れ住んでいたという言い伝えがあり、実際に600mくらいの山の中腹には、岩屋というか室のようなものが残っている。 ひさしのような大きな岩が張りだしていて、中は頭をかがめないと入れないくらい。 入り口がすぼまっていて奥行きは7~8mくらいかな。 村では俺が小さい頃までは月当番を決めて、奥にある神棚に火を入れたりお供えをしたりすることをやっていた。 ... 続きを読む

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ぼうなき

ぼうなき(様?)って知ってる? 想像以上にマイナーな行事だったんで、地元から出て話題にしたとき誰も知らんかった。 有名なS神社で行われる七五三の続きの様な行事で、十歳前後の女の子が受けることがある。 妹がこれに参加した時は、正座して頭を下げて、祓いため清めたまえみたいな祝詞っぽい物を聞かされただけだった。 この時は妹が一緒がいいって言うんで、母に参加を強要されたからなんとなく覚えてる。 今にして思えば神主にしては変なこと言ったんだよね。 「ご先祖様が心配するから、お盆の前にはまたおいでね」 これだけだと全... 続きを読む

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風習を絶つ

うちの頑固爺さんの話。 爺さんが生きてる間は全然そんな話しなかったんで、葬式後の親戚との話で聞いた。 親戚が集まって、いわゆる故人を偲ぶってやつ。 爺さんは婆さんを嫁にもらうとき、婆さんの実家に挨拶に行ったんだが、当時は戦前でまだまだ変な風習のある田舎が多かったらしい。 婆さんの実家で正面から入れずに、裏から家の中に上がらされたりしたんだと。 爺さん激怒して 「何でこんな馬鹿なことをやっとるんだ!」 と、義理の両親になる人に対して突然説教を始めたそうな。 婆さんの両親が「縁起が悪い」とか「バチが当たる」と... 続きを読む

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土用坊主

子供の頃に住んでた地方に伝わる「土用坊主」の話。 土用は年4回あって、この土用の入りから節分(新暦2月の豆撒きが有名だがこれも年4回)までの約18日間は、草むしりや庭木の植え替えその他、土いじりをすることは忌まれていた。 この風習は中国由来の陰陽五行説からきたようだが、この期間に禁を破って土いじりをすると、土用坊主という妖怪というか土精のようなものが出てきて災いを為す、と言い伝えられてた。 土用坊主の姿はあいまいで、土が固まって人型になったものという目撃談が多いようだ。 ただ別伝承の中には、土の人型がだん... 続きを読む

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