これは俺が小学生の頃の話です。 当時俺が住んでいたのはとんでもない田舎で夜になると明かり一つつかなくなるようなところでした。 そんな田舎の農村に、いつからか妙な浮浪者が住み着きました。 その男は年齢は五十代半ばほどで、190センチ近くあるような大柄の男でした。 口元にやたら唾をためているので、村の人達は彼を気持ちわるがってあまり近付きませんでした。 その男は川の側にテントを張りそこで暮らし始めました。 村の大人は彼を避けましたが、子供達は好奇心から彼のテントに探険に行くようになりました。 その中には当時の... 続きを読む
田舎
釣り場の老人
俺が大学1年の時の話。 何もない田舎の大学に通う俺と大学の友人は、夜釣りに行くことを趣味にいていた。 大学は、大きな漁港を持つ日本海側の地方都市に立地し、釣りの場所には困らなかった。 その晩はメバルを釣ろうと思い、友人kと漁港に出かけた。 そして、漁港の入り口付近のテトラポットの間を狙って釣りをしていた。 夜の漁港はとても静かだ。朝が早い漁師は、暗くなる前に漁港から姿を消してしまう。 波がテトラポットにぶつかって砕ける音だけが、規則的に聞こえてくる。 釣りに集中しルアーの動きを追っていた俺は、隣から突然誰... 続きを読む
くねくね
別サイトに掲載されてて、このスレの投票所でも結構人気のある「分からないほうがいい」って話あるじゃないですか。 その話、自分が子供の頃体験した事と、恐ろしく似てたんです。 それで、体験した事自体は全然怖くないのですが、その「分からないほうがいい」と重ね合わせると、凄い怖かったので、その体験話を元に「分からないほうがいい」と混ぜて詳しく書いてみたんですが、載せてもいいでしょうか? これは小さい頃、秋田にある祖母の実家に帰省した時の事である。 年に一度のお盆にしか訪れる事のない祖母の家に着いた僕は、早速大はしゃ... 続きを読む
空き家の子
俺、子供時代によく遊んだ子がいたんだわ。 近所の古い家に住んでる子ってことしか覚えてないけど、白っぽい服ばっかり着てた気がする。 田舎なもんだから、ゲームとかじゃなくて鬼ごっことかザリガニ釣りみたいなのばっかでな。 親は都会の方にいて、ばーちゃんかなんかと一緒に暮らしてるって記憶してる。 けっこう仲良かったはずなんだけど、小学校の3年生くらいから遊んだ覚えが全然ないの。 名前も覚えてないけど、別の学区の子とか、友達の友達だと名前も知らないまま遊んでたから、そんなとこかなと思ってた。 んで、中学入っちゃうと... 続きを読む
田舎の不思議なお姉さん
田舎の不思議なお姉さん。 ちょっと長いけど勘弁。 小学二年生のころの話。 俺は小さいときに母ちゃんが死に、親父に育てられてた。 父子家庭が原因か内向的な性格で、小学校でも壮絶ないじめにあってたんだ。 一年生のころからずっといじめ続けられとうとう二年生で登校拒否になった俺は、一時的に母方の実家の田舎に預けられた。 その田舎ってのがものすごい田舎で、まだ日本にこんなところがあるんだなって思ったよ。 とにかくそこでのんびり過ごすことになった。 過疎が進んでて地域にいる子供は高校生が二、三人いただけだった。 まぁ... 続きを読む
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