自分自身の話じゃないけど、釣り仲間であり、尊敬する人生の先輩であるKさんから聞いた話。 Kさんは若い頃、漁業関係の会社を経営してたんだけど、漁にいかせてたトロール船の船長から、突然連絡があったんだって。 聞いてみると、『乗組員であるYが死んだ、異常な死に方だ』との事。 Kさんは何があったかのか聞き、 「とにかく、仲間が死んで混乱する気持ちはわかるが、船長のお前が慌てるな!落ち着いて冷静に!」 と、近くの港に行くように指示し、自身もその港に向かった。 港につくと、そこには安らかに眠るYの遺体があり、船の上の... 続きを読む
海
漁師の歌
田舎から上京した友人の話です。その友人の地元は海沿いのさびれた漁師町で、そこに昔から伝わっていて今では口語で歌われている歌があった。 鰯が獲れたら秋刀魚が獲れる秋刀魚が獲れたら鰤が獲れる鰤が獲れたら鰹が獲れる鰹が獲れたら人魚が獲れる人魚が獲れたら子供が獲れる子供が獲れたら肉になり肉になったら鰯が獲れる という、なんだか不思議な歌だった。友人から聞いたときに気になったのは、やはり魚からいきなり人魚や子供に飛躍する点。だが、友人もよく分からないというので「今度帰省したら祖母に聞いてみる」と言って... 続きを読む
海から来る音
先日、数年ぶりに母方の実家に行ってきたので、そこら辺にまつわる与太話をしようと思う。ちょっと長いかもしれないが、話半分程度にお付き合いいただけたら幸い。 俺の母方の実家と言うのが本当にド田舎。今でこそ山の上の方に高架道路なんぞが通っているが、昔は山間を縫うように走る狭い道に沿うようにして家が並んでいて村と言うよりは集落と言ってもいいような、そんな場所だった。 そんな場所だからかは知らないが、昔話やら伝承やらそう言った類の胡散臭い与太話には事欠かず。かく言う俺も子供の頃からここを訪れるたびに少... 続きを読む
E島海岸
俺は毎年7月の下旬頃、平日に有給休暇をとり湘南に海水浴に行っている。それも一人で。土日は人多いし、彼女とか友達とかいっしょもいいけど、一人のほうが一日砂浜に寝そべってビール飲んで、日ごろの雑多なこと忘れることができる。だから毎年、自分の恒例行事にしている。 ビール飲むんで電車を使う。E電を降りてE海岸に行くまでの一本道に、多くの食堂やショップが並んでいる。その中の一軒の食堂に、俺は遅い朝飯をとるため入った。平日とは言え、学校は夏休みに入っているため結構込んでいた。 隣の席は、母と娘の親子連れ... 続きを読む
海沿いの旅館
彼女と福井へ旅行に行った。 日本海側の荘厳な景色を堪能し、海岸沿いにある旅館へチェックイン。贅沢な海の幸に満足し、展望露天風呂にも入ってまったりした。泊まった部屋は3階の北側で、窓の向こうは日本海。 部屋に案内された時「波の音がうるさいかもしれませんが……」と言われていた。見下ろせば、海岸に荒波が打ち付けられる様子がうるさく聞こえる。明日もいっぱい観光するからと、早めに寝た。 耳慣れない潮騒と、遠くイカ釣り漁船の照明でなかなか寝れない。彼女のおっぱい揉んだり、おしりを触ったりしながら、... 続きを読む
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