不可解と言えば、こういうのがあるんですが。 彼女と夜景を見てた時、良い感じになったんでエチーしようと思い、人のこない山道に行った。 その道は奥に行っても畑しかなく行き止まりになってるので、深夜なら誰もいない。 ところが、その道を車で少し進むと、4~5人のグループが歩いてたんですよ。 年齢や様子から見て、こいつらは家族? でも様子が何か変なんです。 真ん中に子犬がいて、その子犬の首輪には4~5本の紐がついていて、それを一人一人が持ってるんですよ。 まさか家族でこんな深夜に散歩? しかも2~3人は手に棒みたい... 続きを読む
山
川の淀み
爺さんの葬式のときに聞いた話。 山村で生まれ育った爺さんがまだ少年だった頃、テツという犬を育てていた。 朝と夕方にテツと散歩をするのが爺さんの日課だったんだけど、長雨の後、数日振りに散歩へ行くとおかしな物を見つけた。 川の澱みに何か黒っぽいものが浮かんでいたそうだ。 「土左衛門か?」と思ってそれへ駆け寄ろうとしたら、テツが唸り声を上げて近寄ろうとしない。 仕方なく、テツをそのままにしてその物に駆け寄ると、それがのろのろと立ち上がった。 それが何だったのかは爺さんにも分からなかったらしい。 肌は白いような灰... 続きを読む
トラウマの山
携帯でまとめサイト見てたら、『バイク乗った爺さんが、山で物の怪に遭遇』って話見つけて。 そういえば、うちの親父も「小さい頃山に行った時に妙な物見た」って話をしてたのを思い出した。 洒落怖かは分からんが、「親父はその体験がトラウマで山には入れん」とか言ってるので書いてみる。 親父が小学生の時、日曜日に爺ちゃん(親父の親父)と某山に山菜取りに行ったそうな。 山の麓に車を駐車して、歩いて山道に。 そして山道から横に分け入って、木が鬱蒼と生い茂る場所で山菜探し開始。 迷わないように爺ちゃんの側にずっと付いていたが... 続きを読む
山の中国人
うちのジイサンの話だが、聞いたのは親父からだ。 ジイサンの住んでた実家は北陸のほうなんだが、場所はちょっと勘弁してくれ。 ジイサンが40代の頃、自分の持ち山に入って山菜採りをしていた。 それが夕方になって青い顔をして帰ってきて、履物を脱ぐなり「山の中国人に目をつけられた」と言った。 家のものは誰もその意味がわからなかった。 その地方には山に中国人が住んでるという言い伝えのようなものはなかったし、見た人もいなかったから。 ほとんど外国人が住んでいるとこではなかったんだ。 ジイサンは若いころ台湾にいたことがあ... 続きを読む
2人組の男女と甲冑集団
次にお話させて頂くのも、引き続きAさんの体験談です。 これも戦前の体験だそうですが、この話をしていた時のAさんはしたたかに酔っていました。 ですので、実際の体験とは異なる部分が入っているかも知れません。 前回の話から時は流れ、Aさんは17,8歳位になっていました。 そんなAさん。 ある日用事があって山道を歩いていました。 昔の人というのは凄いもので、峠の5つや6つは休み無しでも平気で歩いたそうです。 初夏の日差しを浴びながら、もうひと踏ん張りで峠の頂上だ…と考えていたのですが、その時、妙な音が聞こえてきま... 続きを読む
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