敷延物件

自覚している限り、霊能力はゼロに等しいと思っている私が先日体験した話です。 少し状況を整理したいので前置きが長くなってしまいますがお許しください。 私は埼玉県の不動産屋で働いています。 取り扱っているのは売買の仲介であり、広告媒体等に掲載する為に物件を調査し、現地写真を撮影しに行くのも仕事の一環になっています。 とあるデベロッパーが新築分譲した全20棟の大きな現場があるのですが、この現場が今回体験したお話の舞台となります。 現場の配置は下記のようなかたちになります。 (行間等がずれて見づらくなってしまった... 続きを読む

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競売物件

自動車免許を取りに行っていたときに、免許センターで仲良くなった人から聞いた話。 筆記試験が終わり、知り合いも来ていないし1人でぼーっとしていると、20代後半くらいだろうか?サラリーマン風の人が話しかけてきた。 その人はとある手違いで免許証を失効してしまったらしく、最初はその経緯なんかをおもしろおかしく話していたのだが、ふと「まあ信じなくても良いんだけど……」と奇妙な話をし始めた。 その話というのは、その人(仮にA男さんとします)が前に不動産関係の職に就いていた時の話だった。 A男さんがその職場に就職して2... 続きを読む

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昔住んでた家

幽霊話じゃないんだけどね……。 子供の頃に住んでいた家は、現在住んでいるところから、自転車でわずか五分程度。 近所に幼馴染みも一杯いたし、自分とはもう関係ない家だという認識があまり働いてなかった。 うちが引っ越した家はしばらくは空き家になっていたけど、暫くしたら若い夫婦が入居して、お門違いにも、自分の家を取られた心境になってました。 それから暫くして、その若い夫婦も転居してしまい、私の元家は、またしても空き家に。 この時、うっかり出来心を起こしてしまいました。 私は自分の元家に忍び込んだんです。 昔寝室に... 続きを読む

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二階が怖い

ウチの実家にまつわる話なんですけど…… 母方の実家は、石川県のとある過疎地、海辺の町にありまして、昔、だいたい昭和のなかばぐらいから小商いをやっているんです。 実家の建物は「店舗」と「母屋」の二つに分かれてまして、「店舗」のほうは二階建ての結構大きな建物なんですね。 これは、オイラの爺さん(母親の父ね)がとある筋から買い取って、そのまま店舗として使ってるもので、相当に古い木造建築なんです。 多分、戦前からの建物なんじゃないかなあ、と。 その建物にはちょいといわくがあるんですよ。 そこの元の持ち主(Aさんと... 続きを読む

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インドネシアの家の風習

『いわて怪談奇談珍談』という、岩手の地元紙・岩手日報が編纂した文芸書がある。 この本は岩手日報に寄せられた怪談・奇談を一冊の本にまとめたもので、その大半は如何にも民俗学の故郷である岩手らしく、人魂を見ただの狐狸妖怪に化かされただのという、ごくごく牧歌的な話なのだが、その中に少し異様な話があったので紹介。 その話の体験者(女)は、以前インドネシアのジャカルタに、夫と共に住んでいたことがあったそうだ。 夜も摂氏27度を超える熱帯夜。 防犯対策のため鉄格子がはめられた窓の外には、薄ぼんやりとした電灯が光っていた... 続きを読む

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