俺の幼い頃の体験なんだけど、昔住んでいた田舎の家の前が凄い登り坂でさ。その坂の途中に、昔は大地主だったという横○さんて人の豪邸ていうか旧家があったんだ。その庭がまた広いんだけど、玄関の前に庭石だろうけど直径2m位の大きな石が置いてあった。 ある日の夜の事、俺は(幼稚園入園前の幼児)は母親に手を引かれ、多分買い物だったろう。当時は街灯も無く真っ暗な坂を登ったんだ。そして横○さんの家の前を通る時、門からその石が見えたんだ。当時は幼かったので妙だとか恐いとかは感じなかったが、その石は真っ白く発光してた。... 続きを読む
家
井戸のフタ
地鎮祭で思い出したが、おれは無神論者なのでよくわからんが、1度だけ不思議な目にあったことがある。 家を建て替えする時に、土地の片隅にあった井戸を埋めようって事になった。 家族は反対したし、業者も出来る事なら埋めるなと(蓋をして穴を数個開けるように)しろと言われた。 おれは面倒臭かったから、大きい板を買って来て井戸の上に被せて塞いだ。 翌日、板が腐ってた。 幅1M、厚さが3センチほどの板がわずか一日で腐った。 その日に同じ板を買って来てまた塞いだ。 翌朝、すでに板は腐り始めていた。 ... 続きを読む
新築の事故物件
これは私が大学時代の話だから、もう10年以上も前のことになる。 当時、私は実家から遠く離れた大学に通っていた。 新幹線だと丸一日かかるので、実家に帰る時は飛行機だった。 当然一人暮らしで、大学時代は寮だったのだが、寮にまつわる怪談やうわさ話に反して何事も無く実に平穏だった。 ただとても古い建物だったのでGが多く、寝ている時に天井からムカデが降ってきたなんてこともあり、別の意味で恐怖だった。 大学卒業後、近くにある同系列の別の大学に編入したので寮を出ることになり、近場に部屋を借りることになった... 続きを読む
扉の向こう
古いものを家主のいなくなった家から回収して、業者に売りに出す仕事をしています。 一般の人から依頼があって回収することもあるし、解体業者からお呼びがかかって現場に出向くこともあります。 その日は、知人の親戚の家が誰も住まなくなって十数年放置されているので取り壊す、取り壊す前に空き家に残っているものを整理してくれないか、という事で現場に向かいました。 福岡市内から車を1時間30程走らせた山間の集落で、人の気配はあるのですが、過疎が進んで他にも空き家がめだちます。 かなり大きい屋敷のような家だと... 続きを読む
予備校の寮
おれは予備校の寮生だった(今はなき偏差値40からの大学受験慶応進学会w)。 さほどボロではないが廊下をはさんで勉強部屋と寝室という特殊な構造だったな。 いずれもたたみ3枚分のスペースしかなく狭かった。 寝室は日が当たらない部屋でつねにじめじめ。 窓はあったが開けても近くにトイレがあり、これはこれで空気の入れ替えもままならず辛い部屋だった。 さらに「鳩のフン公害」もあり、窓は完全に閉めていた。 なのでカーテンも閉めっぱなし。 ずっといたら病気になりそうな環境。 寮に入って2ヶ月、梅雨... 続きを読む
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