幽霊ではなく人間でしたが、年月が経つにつれ自信がなくなっていく思い出です。 俺が19歳の頃の話です。 高校は卒業していましたが、これといって定職にもつかず、気が向いたら日雇いのバイトなどをしてブラブラしていました。 その頃の遊び仲間は高校の時の友人グループがいくつかあり、その日もその内のひとつのグループの奴の家に集まり、だらだらと遊んでいました。 そのグループの連中は、地元では結構有名な悪い奴らの集まりでした。 俺はケンカも弱いしバイクも持っていなかったけど、そのグループのリーダーが幼馴染で家も超近かった... 続きを読む
リアルホラー
タイでの出来事
妻の実家があるタイの東北部、イサーン地方。ここはのどかな田園風景がどこまでも続く平和な地方都市で、良く言えばのんびりとくつろげる田舎町。悪く言えば田んぼと畑しかない退屈な農村でもある。 そんな田舎町で今から約20数年前に一つの忌まわしい事件が発生した。乳幼児を連れた若い夫婦が農作業の為に畑へ行き、近くの木に吊るしたハンモックに子供を寝かしつけておいた。だがしばらくして様子を見に行くと、そこで寝ているはずの子供が忽然と姿を消していたのだ。慌てて付近を探し回ったものの、乳幼児が一人で移動できると思われ... 続きを読む
ジグソーパズル
自分の身に起こった、今でも信じられない実話です。 まだ僕が中学3年だった頃。 僕の家は、父親と母親と弟(まだ小学校低学年)の4人家族でした。 紅白歌合戦を見終わって、いい初夢でも見るかなってな具合で寝たのはよかったんですが、真夜中に悪夢(見た夢の内容は思い出せない)を見て、突然真夜中に起きました。 心臓は音が聞こえるほど激しく脈打っていて、脂汗を全身にじんわりかき、まるで冷や水を背中から流されたかのように布団からがばっと起きた体勢のまま硬直してました。 「新年早々に悪夢かよ……最悪」 とか... 続きを読む
精神科医の伯父さん
伯父さんは地元の病院で精神科医……というより『薬とかの治療で治せない患者さんの話し相手になって、症状を精神的な面から改善させる』みたいな仕事をしてた。 カウンセラーって言葉を使えばわかりやすいかな。 親父とは二人っきりの兄弟ってこともあったんだろうけど仲が良くて、よくうちに遊びに来ては、まだ小学校1,2年くらいだった俺と遊んでくれたり、やっぱお医者様だから羽振り良かったのかお小遣いくれたりして本当大好きな伯父さんだった。 で、その伯父さんに最後に会った時のこと。 今から4年前の冬休み。 だか... 続きを読む
エロ本自販機
自分みたいに平日が休みの人間の特権といえば、世間が汗流してる時にブラブラ出来る微妙な優越感と、どこか店に行っても人が少ない、すいてるぐらい。 逆に言えば世間が”休み”で動いている土、日にあくせく働かなきゃならんし周りとは時間合わないしで。 その日も休みだけどなーんもする事ないんでDVDでも借りようかと近所のTUTAYAにテクテク歩いて行った。 途中寂れた商店街みたいな所があってラーメン屋、寿司屋、自転車屋、タバコ屋etc… やってるのか、やってないのか分から... 続きを読む
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