心霊ではないですが、つい昨日の話です。 1年程前に夫の仕事の都合でとある県に引っ越しました。 5歳の息子がよく癇癪をおこして近所迷惑になるため、1件屋を借りました。 隣には50代の女性が住んでおり、すぐに仲良くなりました。 夫を亡くして一人暮らしをしており子供もいないため、息子のことを可愛がってくれました。 竹トンボみたいな懐かしいおもちゃやフルーツ餅などの駄菓子を良くくれました。 昨日、買い物から帰ってくるときそのお隣さんがうちの家に向かっているのが見えました。 手には棒キャンディーを持っており、庭先で... 続きを読む
リアルホラー
深夜の金属音
数年前の話です。 うちの旦那はトラックのドライバーをやっていて、月の半分以上は家を留守にしています。 その頃長女が生まれたばかりの私は、育児とアルバイト、家事と留守番に追われ、毎日ろくに睡眠も取れず、少しノイローゼ気味にイライラと暮らしていました。 その頃住んでいたうちは1LDKの古いタイプのアパートで、隣人の騒音も酷く、それも寝不足とイライラの原因だったことを覚えています。 また、逆に長女の泣き声で隣人らを悩ませたりすることも多く、夜鳴きが始まると時間に関わらず赤ちゃんをかかえたままアパートの中庭や路地... 続きを読む
遺品整理
少し前の話なんだけど、元オタ友Aが亡くなった。 まだ若かったんだけど突然難病に罹り、短い闘病生活を送った後、苦しみぬいて亡くなった。 友人達と葬儀に出席した後、Aの母親から連絡があった。 もし良かったら、Aの遺品の整理を手伝ってもらえないか。 特にAの残した漫画やゲーム、ゲーム機やCD、DVDなどを整理したいけど、数が多いし自分には何がどういうものかよく分からない。 ゴミに出すのも辛いし、欲しいものがあったら形見としてもらってくれたら嬉しいと。 そこで彼女と仲の良かったオタ仲間達と家へお邪魔した。 母親の... 続きを読む
約束
時に小学3年生。 学校が終わると、真っ先に家に帰りランドセルを放り、Uターンで家から飛び出しては、ほどない距離にある児童公園へと遊びに行っていた。 そこには同じように集う友達が幾名、公園は子供なりの社交場として機能し、来る日も来る日も友達同士で、そこで夕方まで遊ぶ生活を送っていた。 そして話は変わって、この公園には時々現れる名物の少年がいる。 歳は同い年。容姿も至って平素であるが、三つの非凡な点が挙げられた。 一つは、彼には悲しいほど友達がいないこと。 もう一つは、家が裕福であること。 もう一つは、彼は公... 続きを読む
ツーリング
その昔、10歳ちょっと歳上のN県に住む従兄に聞いた話。 従兄が学生だった時に、バイク仲間数人とちょっとしたツーリングに出かけたらしい。 当時はヘルメットの着用が義務付けられていなかったので、まともにヘルメットを被る人はあまりいなかったようだ。 行きは有名な観光地を目指して順調に進んでいたのだが、素直に幹線走ったので「面白みに欠ける」と、計画を立てた人物が不評を買ってしまった。 そこで帰りは急遽予定を変更し、ちょっとした林道を抜けて帰ることにしたらしい。 それまでのツーリングでお互いの技術も十分に把握してい... 続きを読む
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