子供の頃に住んでた地方に伝わる「土用坊主」の話。 土用は年4回あって、この土用の入りから節分(新暦2月の豆撒きが有名だがこれも年4回)までの約18日間は、草むしりや庭木の植え替えその他、土いじりをすることは忌まれていた。 この風習は中国由来の陰陽五行説からきたようだが、この期間に禁を破って土いじりをすると、土用坊主という妖怪というか土精のようなものが出てきて災いを為す、と言い伝えられてた。 土用坊主の姿はあいまいで、土が固まって人型になったものという目撃談が多いようだ。 ただ別伝承の中には、土の人型がだん... 続きを読む
怪物
ヨシユキ様
うちの地域では俺の母親が子供の頃あたりまで、男の子でも女の子でも3~4歳くらいになると必ずあやとりを覚えさせられた。 技は一種類だけで『蛾』と呼ばれるもの。 これはけっこう複雑な取りかたをするが、素早くできるようになるまで何度もくり返し練習させられたそうだ。 今は産業としては成り立たなくなっているが、ここいらは昔は養蚕が盛んで、集落の裏の山(400mほど)のなかほどに『蚕霊塔』と呼ばれる供養塔がある。 こういう供養塔は明治以降、製紙工場の近くに作られたのが多いが、裏山のはかなり古い時代のものらしい。 この... 続きを読む
遠泳
鳥取の海で今から10年か12年前かな? 冷静に考えたらありえない生き物みました。 確か小学校4年と6年にある臨海学校で鳥取砂丘? の近くだったのかなぁ……。 砂丘に行った覚えあるんだけど、砂丘の近くだったか覚えてないや。 泊まった民宿の名前は覚えてるんだけど……。 んでまぁ、とりあえず4年と6年に、うちの小学校は鳥取の海で泳ぐんですよ。 4年が600メートル、6年が1200メートル。 書いてて思いだしてきたけど、やっぱり6年生の時の臨海かな。 その年の海は、物凄い澄んでて、本当に底の方まで見えたんですよ。... 続きを読む
トラウマの山
携帯でまとめサイト見てたら、『バイク乗った爺さんが、山で物の怪に遭遇』って話見つけて。 そういえば、うちの親父も「小さい頃山に行った時に妙な物見た」って話をしてたのを思い出した。 洒落怖かは分からんが、「親父はその体験がトラウマで山には入れん」とか言ってるので書いてみる。 親父が小学生の時、日曜日に爺ちゃん(親父の親父)と某山に山菜取りに行ったそうな。 山の麓に車を駐車して、歩いて山道に。 そして山道から横に分け入って、木が鬱蒼と生い茂る場所で山菜探し開始。 迷わないように爺ちゃんの側にずっと付いていたが... 続きを読む
塊
スレ違いだったら申し訳ない。 最近友人に話したら怖いと言われた実体験。 事の始まりは私が小学一年生の時だと思ってる。 隣の家の同級生Tちゃんと下校中に帰り道の国道で変なものを見た。 私たちが歩いてる歩道とは反対側の田んぼの淵にサッカーボールくらいの塊があるのだ。 何だろうと二人で目を凝らすと、それは犬の頭のように見えた。 まだ子供だった私たちは、特に怖いとは思わずにそのまま何事も無かったように帰宅した。 翌日、登校している時にもその塊はまだあったが、やはり何とも思わずそのまま通りすぎた。 でも帰りになった... 続きを読む
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