集落・部落にまつわる怪異

... 続きを読む

人気ブログランキング

納涼祭

流れぶったぎって悪い。 怖くない話をさせてもらう。 俺が育った四国のとある村の話。 親の仕事で3年間住んだ村。 閉鎖的で且つ人口も少ないし集落と言っても過言ではないかも。 その状況下だからかわからんが斜視の人の割合は多かった。 多分限られた人口で繁栄してきたんだろうな。 血が濃いのだろう。 顔が体が手が今まで見てきた日本人とは少し違う。 そんな村。 毎年、盆の納涼祭で地元の神社で催し物をやるんだ。 これがちと異色で色んなお面をかぶった大人達が太鼓に合わせて踊る。 踊りとゆうよりは太極拳みたいなゆっくりとし... 続きを読む

人気ブログランキング

タイでの出来事

妻の実家があるタイの東北部、イサーン地方。ここはのどかな田園風景がどこまでも続く平和な地方都市で、良く言えばのんびりとくつろげる田舎町。悪く言えば田んぼと畑しかない退屈な農村でもある。 そんな田舎町で今から約20数年前に一つの忌まわしい事件が発生した。乳幼児を連れた若い夫婦が農作業の為に畑へ行き、近くの木に吊るしたハンモックに子供を寝かしつけておいた。だがしばらくして様子を見に行くと、そこで寝ているはずの子供が忽然と姿を消していたのだ。慌てて付近を探し回ったものの、乳幼児が一人で移動できると思われ... 続きを読む

人気ブログランキング

かなめさま

長くなるがどうか聞いて欲しい。 俺がむかし住んでいた場所はド田舎で、町という名前は付いていたが山間の村落みたいなところだった。 家の裏手の方に山道があり、そこに「かなめさま」のお堂があった。 もともとは道祖神だったらしいが隣町への道路が整備されてから山道自体が使われなくなり通る人も絶えて寂れてしまった。 かわりにというか、いつ頃からか「かなめさま」に身をしのんで人に言えないような悩みを打ち明け、願をかける慣習ができた。 そんな成り立ちも今にして思うだけで、俺がガキの頃はとにかく「かなめさま」... 続きを読む

人気ブログランキング

村の奥に

俺の実家は超田舎だ。 わずか十世帯ほどしかない小さな村で、いわゆる限界集落と呼ばれるような場所。 オカルト板の連中がもし訪れたら絶対よからぬ妄想をすると思う。 けど実際は普通にインフラ設備もされてるし、住人も普通の年寄りばっかりだ。 よく都会の人は「田舎は人間関係がおかしい」と言うけど、別におかしいところなんてない。 ただ一つだけ気がかりなのが、年寄りが全員創価学会だ。 もちろん俺は違うし親世代も違う。 俺が一度祖母の真似で「南無妙法連華経~」と言ったらものすごい剣幕で母親から叱られた。... 続きを読む

人気ブログランキング

鵺塚

むかし秩父の荒川上流ダム群のあたりにイツザミという村八分にされた3戸ほどの集落があった。 その人達の間では法律によって禁止される昭和初期まで風葬が行われていた。 遺体を風葬する洞窟には鵺というのが棲みついており死体の肉をキレイに食べて骨だけにしていると言い伝えがあるそうだ。 そしてその骨を洗骨し壷に入れて洞窟に納めるが風習だったらしい。 日本が高度成長期に入る頃、父が住んでいる地元で戦時中に使われていた近くの防空壕から気味の悪い奇声が聞こえてくると噂が広まった。 あるとき地元の若い男達3人が... 続きを読む

人気ブログランキング