近所の神社が祭りのために臨時で巫女のバイトを募集していた。 姉はそれに応募して、見事採用された。 主な仕事は祭りの時期の接客であったが、祭りのあとも土日だけ働けるようになった。 ある日、姉が境内の掃除をしていると、一人のサラリーマン風の男が声をかけてきた。 どうやら、神主とお話がしたいらしい。 セールスマンかな?と思ったが、とりあえず神主を呼び出した。 神主は境内で立っている彼を人目見て、血相を変えて近づいてきた。 神主が彼に一言耳打ちすると、彼は肩をガクっと落として涙を浮かべた。 男と神主は、姉も入るこ... 続きを読む
幽霊や怨霊にまつわる怪異
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空き家の子
俺、子供時代によく遊んだ子がいたんだわ。 近所の古い家に住んでる子ってことしか覚えてないけど、白っぽい服ばっかり着てた気がする。 田舎なもんだから、ゲームとかじゃなくて鬼ごっことかザリガニ釣りみたいなのばっかでな。 親は都会の方にいて、ばーちゃんかなんかと一緒に暮らしてるって記憶してる。 けっこう仲良かったはずなんだけど、小学校の3年生くらいから遊んだ覚えが全然ないの。 名前も覚えてないけど、別の学区の子とか、友達の友達だと名前も知らないまま遊んでたから、そんなとこかなと思ってた。 んで、中学入っちゃうと... 続きを読む
田舎の不思議なお姉さん
田舎の不思議なお姉さん。 ちょっと長いけど勘弁。 小学二年生のころの話。 俺は小さいときに母ちゃんが死に、親父に育てられてた。 父子家庭が原因か内向的な性格で、小学校でも壮絶ないじめにあってたんだ。 一年生のころからずっといじめ続けられとうとう二年生で登校拒否になった俺は、一時的に母方の実家の田舎に預けられた。 その田舎ってのがものすごい田舎で、まだ日本にこんなところがあるんだなって思ったよ。 とにかくそこでのんびり過ごすことになった。 過疎が進んでて地域にいる子供は高校生が二、三人いただけだった。 まぁ... 続きを読む
T団地
自分が体験した唯一の心霊体験です。 今は違うのですが、最近まで東京都板橋区の自殺で有名なT団地にすんでました。 私が小学生の頃は本当にたくさんの人がその団地で自殺によって亡くなってました。 今は廊下に鉄格子みたいなものがはめ込まれ、自殺者はほとんどいなくなったみたいですが、当時はタクシーに乗ってわざわざ飛び降りに来る人もいるくらいに有名なスポットでした。 まだ自分が小学4年生の頃の話です。 明日から夏休みで終業式が終わって友人と4人で帰宅途中にある団地のわきに通りかかった時に、パイロンに囲まれて人型のチョ... 続きを読む
頭を撫でられる
小さい時、親の不仲で家庭内が目茶苦茶になり親戚の家に預けられた。 親戚とはいえ甘えるのもためらわれ、洗濯やら掃除やら勝手にやったり誕生日とかに何か買ってくれようとしても意地で「いりません」と断ったり、今思うと遠慮が過ぎて逆に可愛くないガキだったと思う。 当然一緒に寝るなんて事も無く一人で寝ていた。 親戚の方は、寂しいだろうから一緒に寝ようよとよく言ってくれていたが。 本当に可愛くないガキだった。 その頃、一人で寝てるはずなのに、夜中に頭撫でられたり手を優しく握られる事があった。 なんとなく女の人だと思った... 続きを読む
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