集落・部落にまつわる怪異

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ヤマキの墓

随分昔のことなので細かいところまで覚えていませんが、思い出しながら書いてみます。 家の近所に、子供達に『ヤマキの墓』と言われている古い慰霊碑みたいなのがありました。 高さ1m位の自然石を石の土台に立てた感じでした。 随分古いものらしく、表面は苔むしていて何と書いてあるか読めませんが、薄暗い藪を少し入った所にあることや、時々お供え物が置いてあったりと、子供ながらに畏怖を感じさせるたたずまいがあり、内容は覚えていませんが、怪談話とかもあったと思います。 さて、小学校五年生頃の事です。 仲間同士で、慰霊碑のある... 続きを読む

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立入禁止の神社

俺が死ぬほど怖かっただけだぞ!!! 期待するなよ!!!!!! 俺の家、というか引っ越す前の家(つっても今は祖母祖父が住んでるんだが)は物凄く古い。 おまけに完全圏外。 壁と壁の間に猫が挟まるなんてしょっちゅう。 当時の俺はとにかくこの家が嫌いだった。 しかもそこの地区は凄い田舎でコンビニはないわ自販機はないわで結構不便なとこだった。 とりあえず俺らガキは山登って秘密基地とかツリーハウスとかブランコとか作って遊ぶしかないし、老いたジジババはやたら怖いし、とにかく最悪だった。 そんなんでも 毎日楽しく過ごして... 続きを読む

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きじょさん

ウチの実家のあたりで昔からの迷信みたいなもので、『きじょさん』って呼ばれてるモノがいる。 葬儀帰りに、家に入る前に清めの塩を振るってのがあるが、地元では、葬儀帰りに塩で清めた後、必ず履物を外側に向けて揃えて脱いで家に上がるという風習がある。 そうしなければ、きじょさんが家まで上がり込んで来てしまうことがあるのだという。 仮に、きじょさんが家に上がり込んで来てしまうとどうなるか? 葬儀の夜、その人間の夢枕に、黒く塗りつぶされた顔に黒尽くめの喪装の人物が現れる。 夢枕に立ったその人物(きじょさん)は問いかける... 続きを読む

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漁村の出土品

海の話です。 貧しい漁村では、副業で農業も行っていました。 狭い裏山や段丘の上などを開墾して、すこしでも食料や換金品を得ようと努力しました。 その漁村でも、近くにあるまだ未開梱の段丘をひらいて、畑にしようという話になりました。 標高の低い段丘面からは、素焼きの壺や磁器の破片がたくさん出土していたそうです。 そのままでも使えるような完全な素焼きの皿などが出土して、実際、生活に使っていたようです。 今考えると、おそらく歴史時代の遺跡だったのでしょう。 その時に開墾したのは、より高いところにある段丘面でした。 ... 続きを読む

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老人と穴

友人と2人で車でスキー旅行に行った帰り、真夜中3時過ぎ、東北の某村を、近道して通り抜けようと車を走らせていました。 土地勘が無い上に街灯の無い真っ暗な道で、2人共かなり不安でした。 両脇の畑は残雪で真っ白でした。 不意に脇から松明を持った老人が、何か叫びながら私たちの車に向かってくるのが見えました。 老人の表情が尋常で無いのが怖かったのですが、何を言ってるのか聴く事にして、車を止めて窓を開けました。 方言で聞き取りにくかったのですが、怒った口調で先に行くなと言ってるようでした。 しかし、今から来た道を戻る... 続きを読む

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