山や森にまつわる怪異

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山で出会った子供と爺さん

20歳ちょっとだったか、まだ実家でぷーたろーやってた時。 ウチは物凄い田舎で、家のすぐ傍が森とか山みたいな所だったのよ。 そんで何もやる事ないし、家にいたら親がグチグチうるせぇから、そういう場所をうろついてた。 その時期何かもう何もやる気なくて、どーでもいーやーって感じで、山道登りながら自分の事を考えてたら、いつの間にかいつも歩いてる山道から逸れて、道無き森を彷徨ってた。 今のオレなら絶対取り乱してたけど、その時は別に死んでもいいやって気分。 しばらくふらふらしてると、何か細い道っぽい所に出て、藁のテント... 続きを読む

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山から来る

実家の山のお話です。 うちの実家はものすごい山の奥で、家から出て20Mも歩いたら山の入り口なんです。 小さい頃から危ないから山には入るなって言われてたけど、気になる。やっぱり気になる。 それも、笹がアーチみたいに入り口形作ってるし、もうそれ見るだけで冒険の始まり。 でもめっちゃヘタレなんで、爺ちゃんとか婆ちゃんが一緒じゃないと山には入らないようにしてました。 マムシとかも出てたしね。 これは山の中であったことじゃないんだけど、山から下りてきただろう何かの話。 小学校五年生ぐらいかなぁ。多分夏休み中。 夕ご... 続きを読む

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えんこう

これは古い私の身内の話です。 区別するためのHN入れときます。 私の亡くなった祖母から聞いた話だが、高知の大野見村で起こった事件です。 大野見村ってのは、四万十川の源流に近い所で、山と川しかないような寒村です。 うちの祖母が子供の頃、身内にY一って男の子が誕生したんですが、初めての跡継ぎでみんなに可愛がられて、いつも誰かがお守りをしている状態だったと聞きました。 今年の様に猛暑のある夏の日、山の麓の家にY一の母親(祖母の叔母)とY一(当時2歳前)が、農作業を終えて昼寝をしていたのですがウトウトしてる間に、... 続きを読む

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雲取山

15年ほど前の話。 奥多摩日原の雲取山に登ろうとしたときの話だ。 夜に登って、山頂で朝日が昇るのを見ようと思ったのだ。(俺は山には慣れていたので、夜でも登ってた) 夕方になって東日原のバス停に到着。 あいにく雨がしとしと降っていたが、山の上は雲を抜けて晴れている事が多い。 だからそのまま進んだ。 今でもそうだが、日原の集落を過ぎると、一本の街灯も無い。 しかも雨が降る=雲っているので、星明りも無い時は、ライトが無いと本当に何も見えない。 いや、見えないというレベルではなく、質量を持った『闇』というものが、... 続きを読む

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山童

システムエンジニアをやっていた知人。 デスマーチ状態で、残業4-5時間はザラ、睡眠時間は平均2-4時間。 30過ぎて国立受験生みたいな生活に、ついに神経性胃炎と過労で倒れ、そのまま内科で軽度の鬱病と診断された。 会社も流石に悪いと思ったのか、5日間の休暇と、賞与を結構たっぷりくれたらしいが、彼は本格的に鬱病になりかかっていたらしい。 やったことがある人はご存じの通り、鬱は気晴らしや運動などで直ってしまう場合もあるが、鬱病はれっきとした神経伝達異常で、幸せを感じる回路が接続不良、不安や悲しみ回路が増大という... 続きを読む

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