携帯でまとめサイト見てたら、『バイク乗った爺さんが、山で物の怪に遭遇』って話見つけて。 そういえば、うちの親父も「小さい頃山に行った時に妙な物見た」って話をしてたのを思い出した。 洒落怖かは分からんが、「親父はその体験がトラウマで山には入れん」とか言ってるので書いてみる。 親父が小学生の時、日曜日に爺ちゃん(親父の親父)と某山に山菜取りに行ったそうな。 山の麓に車を駐車して、歩いて山道に。 そして山道から横に分け入って、木が鬱蒼と生い茂る場所で山菜探し開始。 迷わないように爺ちゃんの側にずっと付いていたが... 続きを読む
山や森にまつわる怪異
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山の中国人
うちのジイサンの話だが、聞いたのは親父からだ。 ジイサンの住んでた実家は北陸のほうなんだが、場所はちょっと勘弁してくれ。 ジイサンが40代の頃、自分の持ち山に入って山菜採りをしていた。 それが夕方になって青い顔をして帰ってきて、履物を脱ぐなり「山の中国人に目をつけられた」と言った。 家のものは誰もその意味がわからなかった。 その地方には山に中国人が住んでるという言い伝えのようなものはなかったし、見た人もいなかったから。 ほとんど外国人が住んでいるとこではなかったんだ。 ジイサンは若いころ台湾にいたことがあ... 続きを読む
丹沢湖の熊
去年の夏に職場の仲間4人と丹沢湖に行った。 車で行き、貸しキャンプ場をベースにして釣りとハイク程度の山歩きが目的。 3泊4日の3日目だったはず。 そろそろ釣りも飽きてきたんで、午後から林道の横の細い道をぶらぶら歩いてた。 林道はたぶん不老山方面に抜ける道じゃないかと思うけど、山までは行く気がなくて途中で引き返す予定だったんだ。 しばらくして仲間の一人が 「あっ、熊だ」 って横の繁みを指さした。 見ると10メートルくらい向こうにいるのは確かに熊なんだが……変なんだよ。 普通の熊よりずっと明るい茶色をしてて、... 続きを読む
角田の森
あれは小学6年の夏休みの事でした。 友人のHとTが角田の森で遊んでいた時、Hが奥の廃屋へ行ってみようと言い出したそうです。 当時、私達は角田の森でよく遊んでいましたが、それは道路に面した崖の様に反り立った部分から飛び降りたり、木のツルにぶら下がってターザンの真似事をしたりといったもので、森の中へ入る事はありませんでした。 もちろん廃屋があることは知っていましたし、一部の怖いもの知らずの先輩や同学年の子がその廃屋に忍び込んで何かを見たという噂も聞いてはいましたが。 まだ日の高い日中でしたが、Tはどちらかとい... 続きを読む
ウサギ穴
小学校の頃、僕の通っていた学校の裏には小さな山があって、みんなからは普通に裏山と呼ばれていた。 小学校は三階建てだったのだけれど、裏山はその小学校の二倍程度の高さしか無かった。 学校側から裏山を上って反対側に降りると、細い県道に出る。 学校の規則で、裏山には休み時間は上っちゃいけなかった。 それでも僕は、友達と一緒によく裏山に上った。大体昼休みに。 まばらに木が生えてるだけの何も無い山だったけど、子どもにとっては十分な遊び場だった。 それで良く先生に叱られた。 「ごめんなさい。もう裏山には行きません」って... 続きを読む
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