家や家系にまつわる怪異

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ペイント

じゃあ俺からも、ちょっとした小話を一つ。 もう7、8年も前になるし伏せなくても何の意味ないから言うけど、俺の地元は大分県にあってね。 で、親父方の爺ちゃんの墓が、佐伯市内から少し内陸の方に入った辺鄙な場所にあるんだけどさ。 ぶっちゃけて言うと、本当にド田舎って言うのが相応しいくらい、疎らに建った住宅と何かを栽培してる畑くらいしか目に映るモノが無いのよ。 んで、ここからが本題なんですが、実はそんな田舎風景の中でも一つだけ例外的に目立つ建物があったんです。 コンクリート製の建物なんですが、これがまた地元の不良... 続きを読む

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カルマ

出勤までの暇つぶしにカキコ。人の業ってのはあるんだな、と感じた話。 俺の親父の田舎は、60年代初頭まで人食いの風習があったっていう土地だ。とはいっても、生贄だとか飢饉でとかそういうものではなく、ある種の供養だったらしい。鳥葬ならぬ人葬かな。 それは小さな神社で行われてたとのこと。そこの神主さんが亡くなった人の脳だとか脊椎だとかを啜り、その人の魂(心?)を受け継ぐんだって。で、イタコの真似ごとをして残された家族とかに故人からの言葉を送るっていう寸法。 気味が悪いように聞こえるけど、それほ... 続きを読む

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裏祭

一昨年亡くなった祖母から聞いた話。 祖母によると、祖母の父(曽祖父)はも地元の名家で、分家をいくつも持つ本家の筋だったらしい。その家では一族で信仰してる宗教があり、10年に一度、本家分家すべてを集めて神事を行う。これは本家から少し離れた山にある社まで山菜の詰めた箱を運び奉公するというもので、その土地の神様に一族の繁栄を祈願するための祭らしい。 これとは別に60年に一度行う、裏の祭があった。正式な名称はよく分からないので、ここでは裏祭と呼ばせてもらうが、これは本家、分家から10歳未満の子供を集... 続きを読む

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風習

従妹が九州の名家ってのに嫁にいって妊娠したら、さみしかろーって、私とか姉とか他の従妹立ちが順繰りに呼ばれたことがあった。夏休みの高い時期なのに飛行機代とかお小遣いまで出してもらって。でも、一人づつで変だとは思ったけど。 家は獄門島とか犬神家みたいに古くて大きかった。九州らしく男尊女卑でゲーって家だったけど若い人は親切だった。とにかく行ったら上げ膳据え膳だしお金バンバンくれるし、料理も酒も旨い着物までもらったり、ねーちゃん玉の輿だなーって従妹連中みんな驚いてた。 そしたら、あとで聞いてびっくり... 続きを読む

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