変わる顔

先日分譲現場のお話をさせて貰った不動産屋の清水(仮名)です。
あ、前回書いていなかったのですが、私は32歳の既婚♀です。
あの投稿の後日談と言うか、今少し困ったことになっているので、皆さんに聞いて欲しくて再びこちらに書き留めさせて貰いたいと思います。

我が家は子供がおらず共働き家庭で、13歳になる老猫♂とで暮らしています。
夫も洒落怖スレをROMするのが大好きなのですが、前回の分譲現場の体験談は夫には内緒にしていました。
投稿した晩、先に帰宅していた夫が私の投稿を見ながら、
「不動産業界って怖いんだなぁ、おまえも似たような仕事してるんだろ? 気を付けなよ」
なんて言うので、
「それ私の投稿だよ」
って返してみたら、椅子から引っ繰り返って怯えてました(^_^;)
それから今日で5日目、今回お話させて貰うのは、夫が話してくれたこの5日間の彼の体験談です。

我が家は寝室のダブルベットで夫婦+猫で一緒に寝ているのですが、昨日の晩から夫は客間として使っている和室に布団を敷いて寝るようになりました。
ここのところ、夫は体調が優れないようで気になっていました。
何だか様子も変で、あの投稿を見て以来、何となく私を避けているような気がして、訳を聞いても
「風邪をひいただけ、うつすわけにはいかないから……」
の繰り返しでした。
今日は夫の仕事は休みで私は出勤日なのですが、どうしても気になったので、今朝は会社に遅刻する旨を連絡して、夫に事情を聞かせて欲しいと食い下がってみました。
根負けした夫は仕方ないと溜め息をついて、開口一番こう言いました。
「なぁ、おまえ誰なんだ?」
「えっ!?」
と思わず聞き返してしまいました。
この人は何を言っているのだろう。
結婚してもう10年になると言うのに何を今更……頭がおかしくなってしまったのかと心配になってしまいました。
「そうじゃないんだ、いや……」
と口ごもる夫。
そわそわした素振りだったので、落ち着いて一から事情を説明して欲しいとお願いすると、ポツリ、ポツリと話し始めました……

以下、夫から聞いた話です。

私が前回の投稿をした日の真夜中、夫は尿意を催して目を覚ましたそうです。
部屋の灯りをつけて私を起こしたら悪いからと、枕元に置いてある携帯を手灯りにトイレへ行ったそうです。
夫の携帯は省電力モードにしているので、画面タッチ後に何も操作しなければ2,3秒程度で消灯してしまうそうです。
ですが、自分の位置等の大体の状況把握さえ出来れば良いので、それで良いのだそうです。

用を足して真っ暗な寝室へ戻ってきた時、
ベットの位置を確認しようと携帯画面をタッチ、その時にライトが一瞬だけ私を照らしました。
私は寝る時に夫側を向いて横向きの姿勢で寝ることが多いのですが、その時もその姿勢だったようで、照らされた私の顔を見て夫は一瞬わけがわからないと思ったそうです。
照らされた顔は私の顔とは別人の、見たことのない女性に見えたのだそうです。
「えっ?」と思い、再び画面をタッチして再び私を照らすと、そこにはいつもの私の寝顔があるだけで目の錯覚だったと思ってその日はそのまま寝たのだそうです。

翌日の真夜中、やはり尿意で目を覚ました夫。
前日のこともあって、夫は携帯を手にとって画面をタッチし、まず私の顔を照らしたそうです。
そこにいたのはやはりいつもの私。
夫はやはり昨日のは気のせいだと思ってトイレに行き、寝室に戻ってきてベットを照らそうとライトを傾けた瞬間、心臓が止まりそうになったそうです。
そこにいたのもいつもの私、そこにあったのもいつもの私の顔……ですが、カッと目を見開いていた私の顔だったそうです。
フッと消灯するライト。すかさず画面をタッチし、もう一度照らすといつもの私の寝顔……
『身近な人間が霊体験をしたと知って変に意識しすぎているのだろう。ここで私を起こして今起こったことを話してもきっと笑われてしまうだけだろう』
そうやって自分を納得させて寝に就こうとしました。
目を見開いた私の顔。見たのは一瞬でしたが、いつもの私の表情に別の何かが重なっているようにも見えたそうです。
脳裏に焼き付いたそれが頭から離れず、考えれば考えるほど恐怖心が勝って、その夜は一睡もできなかったそうです。

三日目、真夜中に目を覚ます夫。
その晩は尿意ではなく、凍えるような寒さで目を覚ましたそうです。
とは言え、11月1日。つい先日のことですが、関東南部に住んでいる皆さんはそんな寒さを感じたでしょうか?
少なくとも私は肌寒い程度にしか感じていませんでしたが、夫は吐く息が真っ白なほどの寒さで目が覚めたと言っていました。
身震いするような寒さでガクガク震え、毛布に包まって寝返りをうち、私の方を向くと、私は夫の方を向いて、白い息を吐きながらスゥスゥと寝息をたてていたそうです。
ホッとはしたものの、その吐き出される息がとても冷たかったそうで、たまらず私に背を向ける姿勢で眠りに落ち、目が覚めたら風邪の諸症状が出て調子を崩していたのだそうです。

四日目、つまりは昨夜、夫は四度目の深夜覚醒をしたそうです。
いつも一緒に寝ている猫の唸り声が目覚めの切欠だったそうです。
我が家の猫は時々、この子は犬なんじゃないかと思えてしまうほど誰に対しても人懐っこく甘えん坊な性格で、普段は私の布団の中で一緒に寝ています。
ですが、昨夜は夫が気付いた時には夫の胸元にいて、私の方に向かって恐ろしく低い唸り声をあげていたのだそうです。
この子は飼い始めた頃に尿路結石にかかって苦しんでいた時期があったのですが、その時期にあげていた地の底から聞こえてくるような唸り声だったそうです。
真っ暗な寝室の中で私に向かって唸る猫を確認し、夜目の利く彼にしかわかり得ない何か異常なことが起こっていると察した夫。
携帯を手繰り寄せるや否や画面にタッチし、私を照らし、息を飲んだそうです。

私の顔が、私の顔ではなかったそうです。
そこにあったのは一日目に見た女の顔。
目だけは異様に爛々と輝かせて、白い息を吐きかけてくる私とは違う顔の女。
夫は唸り続ける猫を抱きかかえてベットから飛び離れたそうです。
「今後こそ見間違いじゃない」
そう思って携帯画面をタッチして照らすと、そこには先程の女とは違う顔。見たことのない物憂げな表情の中年の男。
ライトが消える。画面をタッチする。恰幅の良さそうな別の顔の男の顔。
ライトが消える。画面をタッチする。やつれた中年女の顔。
ライトが消える。画面をタッチする。また別の顔。
同じ行程を繰り返し、その度に現れる別の顔に恐怖しながら、夫は私を起こそうと何度も名前を呼び続けていたそうです。
だけど私は目覚めない。
堪らず私の(?)顔に自分の布団を掛けて寝室を飛び出し、猫を抱きかかえながら和室に閉じこもり、震えながら一夜を明かしたそうです。

「おまえは今、おまえなのか?」
話し終えて夫が聞いてきましたが、当の私は全く覚えていない状況です。
現に今も普段と何も変わらず仕事をしてますし、周りの社員の皆も普段通り接してくれてますし……。
取り敢えず
「あんたはそうやってまた遠回しに私を不細工だって言いたいのね」
と言って仕事に出てきましたが、夫の話を聞いて鏡を見るのが少し怖くなってしまいました。
今のところ、夫に風邪をひかせたぐらいの実害しかないようですが(^_^;)
本当に何かを連れてきてしまっているのなら、もっと洒落にならない状況になられても困るので、今度の休みに近所の神社やお寺に行ってみようと思います。

またまた長文投下になってしまいましたが、読んでくださった方、ありがとうございました。
最後に、こういう場合、神社に行くべきなんでしょうか? お寺に行くべきなんでしょうか?

977 本当にあった怖い名無し 2013/11/03(日) 15:34:25.71 ID:JgvwbCzL0

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