私の家には奇妙な風習がありまして、何故かよく宴会を墓場でやることがあります。 墓場は自宅の裏山にあり、基本的に私の家系の墓しかありません。 唯一近くにあるのは道祖神さんの碑があるだけでして、周囲には桜や柊、榊の木が植えてあり、春には花見などを行うのか慣例になっています。 私の奇妙な体験は、私が高校生に入学したての頃でした。 自宅からかなりの距離にあり、電車と自転車を乗り継いで帰宅する頃には、すっかり日が落ちているのが基本でした。 もう桜も終わりの頃でしたが、山間にある自宅のまわりはまだ気温が低く、桜の花も... 続きを読む
2015年 3月 の投稿一覧
小屋の中の穴
俺の祖父の体験談を一つ。 当時祖父が住んでいたのは、お約束っちゃーお約束だけど、へんぴな山麓の農村だった。 住んでる人が少ない上に、その村から外に出る事も無いから、村一つで1個の大きな家族みたいな感じだったんだな。 そこで当時小学生だった祖父は、肝試しとか鬼ごっことかして育っていった。 そんなある日、祖父の親友(以下『甲』とする)の家に新しく弟か妹ができるみたいな話を、その甲から聞いたらしい。 祖父も喜んで、また『家族』が増えると心の底から祝ってやった。 甲の話だと、もう弟の場合も妹の場合も名前は決まっ... 続きを読む
おさげの女の子
俺は小学校2年のころ、親の仕事の都合で転校した時イジメられました。 クラス一のチビだったし、女っぽい風貌だったことも理由だったんだろうな。 唯一俺を救ってくれた友達が一人いたんだけど、そいつは別のクラスな上に、家庭環境に問題がある上に乱暴なヤツで、(でもイジメはしないヤツだった)思い起こせば近所の鼻つまみものだった。 封鎖的な土地柄だったんでね。 でも俺も俺の親も気にせず付き合ってたよ。 その町に引越ししてきた時に親切にしてくれたのがその一家だったんでね。 ところでイジメに関しては肉体的な暴力で(プロレス... 続きを読む
SF本
去年の今頃の話だが。 その頃俺は、昔のSF小説にはまってた。 ノリが良くて勧善懲悪なところが、何かスカッとして面白くて、復刻版の文庫を買ってきては読んでいた。 ある晩、本を読みながら眠ってしまった俺は、ふと気配を感じて目を覚ました。 部屋の隅に人が居た。 30過ぎくらいの女で、夏なのにセーターと長くて分厚いスカート。 壁にもたれて座り、本を読んでいる。 ものすごく驚いたが、寝ぼけているせいか不思議と怖くなかった。 おばさんだが、よく見ると前に見た『アメリ』って映画の主人公に似ていて結構見られる。 何となく... 続きを読む
えんこう
これは古い私の身内の話です。 区別するためのHN入れときます。 私の亡くなった祖母から聞いた話だが、高知の大野見村で起こった事件です。 大野見村ってのは、四万十川の源流に近い所で、山と川しかないような寒村です。 うちの祖母が子供の頃、身内にY一って男の子が誕生したんですが、初めての跡継ぎでみんなに可愛がられて、いつも誰かがお守りをしている状態だったと聞きました。 今年の様に猛暑のある夏の日、山の麓の家にY一の母親(祖母の叔母)とY一(当時2歳前)が、農作業を終えて昼寝をしていたのですがウトウトしてる間に、... 続きを読む
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