これは大学生の頃、年末に帰省した時の体験談です。私の地元はそこそこの田舎で、駅付近こそビルが多く立ち並んでおりますが、少し離れると田畑が多く広がっています。私の実家も田畑に周りを囲まれる、といった形です。 その日の夕方、確か夕飯よりは前だったと思います。私は某通販サイトで頼んだ品物の代金支払いの為、コンビニに行っていました。代金の支払いだけだとちょっと迷惑かなと思い、缶コーヒーもついでに買って外へ出ました。猫舌なものでゆっくりコーヒーを飲みながら、手持無沙汰な感じで周りを見ていました。新しい家がい... 続きを読む
2015年 2月 の投稿一覧
一二様
自分の田舎の話ね。 自分の地元はクソ田舎で、耳は遠いし同じことは何回も言うじいちゃんばあちゃんがいっぱい住んでる田舎なんだけどさ。 8月と12月に「一二(人?)様」っていう行事みたいなのが行われてるのね。 いつもは地域行事にも参加しないうちの足の悪いばあちゃんも、その日になると俺に仕事の休みを取らせて車で送り迎えをしてくれっていうんだ。 で、ばあちゃんから 「8月3日の一二様のお祭りにいきたいから休みを取ってくれ」 って言われた。 その日はもとから仕事が休みだったので、送ってあげることにした... 続きを読む
カラコロシ
中学の時の地元での話。 うちの地元の神社では変な神が祀られていた。 神の名前はメジャーじゃない、聞いたことのないもの。 『カラコロシ』。 何でも地元にだけヒッソリと伝わってきた伝説のため、外部の人間は知らないし知る由もないらしい。 このカラコロシ、伝説と悪い噂があるのだがこれがまた面倒くさい。 伝説は鎌倉時代にまで遡る。 当時、村にとても忌み嫌われてる若者がいた。 若者は嘘とも本当ともとれない自慢話を毎日毎日うるさいくらいしていたからだ。 自慢話をうるさく感じていた村人たち。 ついに怒... 続きを読む
集落の謂れ
うちの一族はもともと九州南部の山間の小さい集落に住んでいた一族で集落の名前(地名)=一族の苗字、集落全体が親戚って感じです。 そんなうちの一族に伝わる不思議な話です。 もともと別の土地に住んでいたらしいのですが戦に追われ、一族郎党でその山に逃げ込みました。 着の身着のままで上は老人、下は乳飲み子で食べるものもなくなり、山中で精も根も尽き果ててあたりも暗くなり、もはやこれまでか……とみんな諦めかけたそうです。 すると闇の中から人影が現れ言いました。 「こんな夜中に幼子を連れて山に居る輩がいると... 続きを読む
夜の散策
僕には未だに忘れらない不思議な体験があります。 今から7年前の秋の出来事です。 仕事を家に持ち帰った僕は、その夜、自室で書類の山と格闘しておりました。 ようやく半分ほどを片付けたところで、時計を見れば夜中の1時を過ぎておりました。 僕は気分転換のため、ぶらりと夜の散策に出かけることを思いつき、寝静まった家族を起こさぬようガレージから自転車を引きずり出しました。 深夜の国道170号線をひたすら南へ下り、途中、近鉄古市駅に差しかかったところで東に折れ、聖徳太子ゆかりのお寺があることで有名な奈良県... 続きを読む

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