一か月くらい前、喫茶店でバイトしてたのよ。 その時に月3くらいで変な客が来てた。 そいつのどこが変というと、なんか風貌がおかしい。 毎回、冬でも紅いタンクトップで来て下は短パン。 冬でもだぞ? ありえない。 俺がいた地域は北の方だし真冬はくそ寒い。 厚着で3枚くらい着こんでもまだ冷えるくらいだし、夏はいいとして冬なんておかしすぎる。 そして注文はいつも毎回アイスコーヒーなんだよね。 どこまで暑いんだよってくらいコッチガ見てて寒いほどの事をしていく。 そいつが一回、突然奇行を始めた。 俺が厨房でカップ磨いて... 続きを読む
仏間の後ろの開かずの間
父方実家が九州の山の奥です。 お墓を移すことになったので、ついでに母屋もつぶす話が決まりました。 叔母から、 「昔の本やマンガ(といっても昭和初期ですが)があるから、欲しかったら壊す前に取りにおいで」 と言われて、こないだの連休に車で行きました。 父も叔母に呼ばれて同行しました。 「祖父母が死んでからは、母屋に行くのは10年ぶりかなぁ」 と言いながら、私と両親と従兄で4人一緒に行きました。 母屋についたら、叔母が父に 「仏間の後ろに開かずの間があるー」 と言いました。 父は 「そんなの知らないぞ」 と言い... 続きを読む
着物姿の女の子
毎年夏、俺は両親に連れられて、祖母の家に遊びに行っていた。 俺の祖母の家のある町は、今でこそ都心に通う人のベッドタウンとしてそれなりに発展しているが、二十年ほど前は、隣の家との間隔が数十メートルあるのがざらで、田んぼと畑と雑木林ばかりが広がる、かなりの田舎だった。 同年代の子があまりいなくて、俺は祖母の家に行くと、いつも自然の中を一人で駆け回っていた。 それなりに楽しかったのだが、飽きることもままあった。 小学校に上がる前の夏のこと。 俺は相変わらず一人で遊んでいたが、やはり飽きてしまって、いつもは行かな... 続きを読む
霊感持ちの友人
実際に自分が体験した話。 だらだらしててまとまりないし、落ちもついてないけど。 10年来の友人に、Eちゃんというものすごく霊感の強い子がいる。 どのくらい強いかというと、幼い頃から予言めいたことを口にしていて、それが口コミで広がり、わざわざ遠方からEちゃんを訪ねてくる人がいたくらい。 その人達の用件は主に、行方不明になった我が子を探してくれてというもの。 Eちゃんは写真を見ただけで、その人物がどこにいるのかがわかる。そして実際に当たっている。 ただし、その人物が亡くなっている場合のみだけど。 幼かったEち... 続きを読む
鳥居が視える人
少し前の体験、っても俺は感じたり見たりしてないんだけど。 俺は田舎から越してきた社会人で、一人暮らししてる。 んで、幼なじみの子がこないだ遊びに来たんだ。 昔から一つだけ特殊な子で、神社の鳥居をくぐるとその鳥居が“生きてる”か“死んでる”かがわかるんだって。 感覚らしく、俺や他の友達にはさっぱりだったけどね。 んで、今でもその感覚あるのか聞いたらあるって言うから、出掛けるついでに神社の側を通って鳥居くぐらせてみた。 最も二カ所だけだけど、一つは“死んでる”らしかった。 どっちの神社も傍目には同じだから、俺... 続きを読む
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