小学生だった時の話です。 実家は秋田。 田舎なんで家も庭も広いんですよ。 庭には御稲荷さんの祠があります。 ある日、俺が寝ていると夜中にむっくり起きて廊下をぴょんぴょん跳ねる、奇声をあげる。 親と祖父母が何事かと思って起きてきて、親父が俺を取り押さえたら、ぱったり居間で寝たそうです。 意識は多少ありました。 なんか、川の真ん中にある祠?かなんかから大きい何かと小さい何かに交互に押さえ付けられる幻覚?と、弟の泣き声だけ覚えがありました。 その後も1時頃になると夜中になるとむっくり起きだし家中を走り回る。 や... 続きを読む
秋田
秋田山中
今からおよそ3年前のこと。 その当時、俺は大学卒業を控えて、就活やら研究に追われていたのだが、長い夏休みに入ったので、気晴らしに東北各所を回ってみることにした。 車の一人旅だから気楽なもんで、気の赴くままにぶらりと適当な場所に寄ったり、運転に疲れたら車を止めて昼寝をしたりと、基本的にはプラン白紙のフリーな旅だった。 1日目はひたすら東北を北上して、青森の国道脇にあるコンビニの駐車場で一泊した。 その翌日は市内をぶらぶら歩き、ねぶたを見たり商店街で買い物をしたりして楽しんだ。 2日目の夜。 秋田県のとある道... 続きを読む
くねくね
別サイトに掲載されてて、このスレの投票所でも結構人気のある「分からないほうがいい」って話あるじゃないですか。 その話、自分が子供の頃体験した事と、恐ろしく似てたんです。 それで、体験した事自体は全然怖くないのですが、その「分からないほうがいい」と重ね合わせると、凄い怖かったので、その体験話を元に「分からないほうがいい」と混ぜて詳しく書いてみたんですが、載せてもいいでしょうか? これは小さい頃、秋田にある祖母の実家に帰省した時の事である。 年に一度のお盆にしか訪れる事のない祖母の家に着いた僕は、早速大はしゃ... 続きを読む
呪われた村
つい先日の話。 仕事で東北の本社に転勤になった。 生まれも育ちも関西で東北の事なんてまるでわからない俺に優しく色々と教えてくれた先輩がいた。 名前を皐月さんといい、長い黒髪が印象的な可愛い人だった。 ある日、遅くまで残業していた俺と皐月さんは途中で仕事を切り上げて夕飯を食べに行くことになった。 散々迷った挙げ句、港に近い居酒屋に入ることに。 暫らく呑みながら雑談をして、俺はずっと気になってた事を尋ねた。 「皐月さんは彼氏とかいないんですか?」 彼女は目を暫らく伏せるとためらいがちに答えた。 「いない……わ... 続きを読む
ヒャクセイ
自分的に死ぬかと思った話。 去年の夏休み、秋田のド田舎村に帰省したときの話です。 辺りは水田や畑ばかり。 大学で生物の研究をしてる私はカエルや蛭を探そうと猛暑の昼、水田へ向かった。 自転車で向かう途中、道のド真ん中にオッサンが倒れて手足をバタつかせていた。 日光浴かと思い近付くと笑っている、ひたすらゲラゲラ笑っている……、涎を垂らし笑いながら手足をバタつかせている。 嫌なもん(知的障害者かと思った)見たと思い、帰宅しました。 その後、何故か村中騒ぎになった。 爺ちゃんが「その人はヒャクセイ(ヒャクショウ)... 続きを読む
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