俺の嫁が学生の頃の話。 オカルト研究サークルに入っていた嫁の友達K子が、心霊スポットについての噂を仕入れてきた。 東北地方某県の山中に、周囲を注連縄で囲われている廃神社があり、それを一人で跨ぐと帰ってこられなくなるという。 検証するべくメンバーである男子学生P太が一人でその場所に向かったところ、はたして彼とは連絡が取れなくなった。 心配したサークルのメンバー一同は、皆で様子を見に行くことにした。 そしてそこで嫁とK子が体験したのが次のようなもの。 嫁はそこそこ霊感があるもののお払いとかはさっぱりなので、出... 続きを読む
心霊
カマタくん
今から20年ほど前。僕が小学1年生のころの話。 小学校に入学した僕は引込み思案でなかなか友達ができませんでした。 ある日休み時間にグランドに一人で座っていたら、一才年上の二年生のカマタくん(下の名前は覚えていません)という男の子が話しかけてきました。 「どうしたの?遊ぼー?」 と男の子は言ってきました。 私は 「うん」 と言い、二人で竹馬やらキャッチボールやらをして遊びました。 それから私は頻繁に彼と遊ぶようになり、学校の登下校も一緒でした。 小学校で初めて出来た友達だったので、とても喜んで両親に話た記憶... 続きを読む
蛇田
自分らの地域で実際にあった出来事なんだけど、落ちも何もないんでここに書く。 自分の住んでるところは田舎の中核都市。田んぼはなくなってくけど家はあんまり建たず人口は増えも減りもせず、郊外に大型店はできるものの駅前の小売店は軒並みシャッターを閉めてるようなところだ。家のまわりも田んぼだったんだが県立大学のキャンパスが分かれて移ってくるってんで、そのあたりだけ急にバタバタと建物ができた。学生めあてのアパートが多いんだが、その他にも飲食店とかいろいろだな。 田んぼの中に一枚だけ地元では「蛇田」と呼ば... 続きを読む
黄色い蛇
僕が神社とかに興味持ち始めた頃、高校生くらいの時に父母から聞かされた話。 読みづらかったらごめんなさい。 実家には神棚があって三柱の神様をお祀りしている。 当時の僕は、氏神様・荒神様をお祀りしてることは知っていたけど、もう一柱の神様については何も知らなかった。 興味の湧いた僕は父母に尋ねてみることにしたのだ。 「ねぇ、うちでお祀りしてる神様ってどこの神様?」 「ん、○○神社(地元の神社)と、笠山の荒神さんに、巳さん」 「ミーさん?」 「黄色い蛇の神様よ。うちの土地にいらっしゃった神様」... 続きを読む
三角屋敷
現在はもうその土地を引越して住んでおりません。 いつのころかあるのかは知りません。 私が小学校に通い始め、物心ついたころにはその家はすでにありました。 結構田舎で学校に通うのにあぜ道を毎日通っていました。 その途中にある一軒の家の話です。 その家は昔からあるというわけではなく、和風建築の割と新しい家でした。 小学校1年~5年生までの間はなんの噂もなく、私も気にとめておりませんでした。 5年生の夏の時期にA君が転校してきてから、その家が何なのか分かりました。 その家の話を書く前にひとつ予... 続きを読む
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