岡山

海の火葬場

その無人島は『海の火葬場』 岡山県笠岡市の沖合いに浮かぶ高島、白石島、北木島、真鍋島の4島を笠岡諸島という。北木島と白石島のちょうど中間に、地元の人が通称『タテ』と呼ぶ小島がある。地図上では正式名を『縦島』といい、たった40メートルほどの岩場だらけの無人島にすぎない。実は平成13年まで、この『タテ』では海上の火葬場として使われていたのだ。 火葬場の施設があるわけではない。タブと呼ばれる木(クスノキ科)でヤグラを組み、その上に遺体を寝かせ、松ヤニを油代わりに野焼きしたという。大抵は夜半から明け... 続きを読む

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代替わりに死ぬ

家系にまつわる怖い話。 これウチの話ね。 幽霊とかそういう話じゃないが、気持ち悪いのでここで書かせてくれ。 ウチ(正確にはウチの母方の家)は某県の旧家なんだけど、本家が二つある。 「ホンケ」と「ホンヤ」と言って使い分けてるんだけど、県の北部にいくつかある菅原道真の末裔の家。 詳しく書くと素性が割れるので書かないが、各家にいくつか伝説があるんだよ。(別に家同士親密なつながりがあるわけじゃないが) 有名なのが『三穂太郎』の伝説で、とにかく大きな人がいたらしい。 あと別の家には『敷地内で白ヘビ... 続きを読む

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晴れ着の女

流れを読まずに、すみません。 元カレの近くの山なんだけど、不思議だったのでカキコ。 元カレは中国地方の山合いにある集落に住んでた。8集落くらい。 水道はきてるけど、みんな井戸水飲んでるような水と空気のきれいなところでした。 秋の連休に彼の地元を見に連れてってもらった。 で、私が行くと、集落からワラワラと人がでてきて「彼氏君の彼女かねぇ~」とあいさつしてくれた。 なんか、いい人たちだなぁと思ってたんだけど、変なことがあった。 山に一番近いところにある家は、あぜ道沿いにあって農機具を... 続きを読む

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広戸風

岡山県の県北には「広戸風」(ひろどかぜ)という局地的な暴風が起こる。 これは那岐山からの吹きおろしで台風の時は必ず被害があるため、台風になると古い家は板戸を補強したり牛舎の戸を釘で打ちつけたりするのが恒例行事だ。 うちの地方では広戸風の吹く日は外に出たら「持って行かれる」という言い伝えがある。 広戸風の被害は時として甚大で、屋根ごと飛ばされる家もでるくらいだから、ある種当然ともいえる言い伝えではあるが、これには実はいくつかの民話が残っている。 何種類かあるようだが、まとめるとこんなお話。 毎年夏... 続きを読む

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岡山県にまつわる話

地域別の怪異譚>中国地方>岡山県 ■民話・お伽話 広戸風 ■岡山県のUMA ツチナロ(→ヤマカガシと判明) すねこすり ... 続きを読む

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