南海の最果てに常世の国を求めて……補陀落渡海(ふだらくとかい) 微妙にスレチだが、ニライカナイつながりで取り上げておきたい。奇習……というと、当時の人の切実な願いを愚弄することになるので、オドロオドロしく語るつもりはない。 和歌山県那智勝浦に補陀洛山寺という天台宗の寺がある。補陀落渡海の発祥の地とされた根本道場だ。紀伊山地の霊場の1つとして世界遺産に登録されている。 補陀落渡海とは、南海のかなたには補陀落浄土(常世の国・あるいはニライカナイを指したのであろう)があるとされ、平安から江戸... 続きを読む
和歌山
レンゲ畑のお姉さん
父方の実家での昔の話。 俺がまだ5歳の時のことで、その頃は何でそういうことが起きたかわからなかったが今考えるとその訳が分かるような気がする話。 父方の郷里は和歌山県。 内陸の方で海は無かったが周囲は田んぼが多く春になるとレンゲの花が咲き乱れる、素晴らしい所だった。 父の夏休みを利用して、父も久方ぶりに帰郷したのだと思う。 息子に故郷を見せてあげたかったんだろう。 折しも季節は春でレンゲ草が田んぼ一面に広がっていた。 写真もあるが、ここでの記憶はいまでもありありと心に再現出来るぐらい、幼心... 続きを読む
しっぽ
これは俺の祖父の父(俺にとっては曾じいちゃん?)が体験した話だそうです。 大正時代の話です。大分昔ですね。 曾じいちゃんを仮に「正夫」としときますね。 正夫は狩りが趣味だったそうで、暇さえあれば良く山狩りに行きイノシシや野兎、キジなどを獲っていたそうです。 猟銃の腕も大変な名人だったそうで狩り仲間の間では、ちょっとした有名人だったそうです。 「山」という所は、結構不思議な事が起こる場所でもありますよね。 俺のじいちゃんも正夫から色んな不思議な話を聞いたそうです。 今日はその中でも1番怖かった... 続きを読む
百姓姿の婆さん
その日夜、友人(ビビリ)は和歌山の山中を、一人で車で家に帰ってました。そして、いくつかのカーブの後、突然ライトの光に浮かび上がって来たのは、百姓姿の婆さん!!うっぎゃぁぁあああ!!! しかし背中には農作業用のクワを背負ってるし、足もあり、ちゃんとヨタヨタ歩いとる。夜中の十時になろうというのに一人で道路脇を歩く婆さんに友人は怖いというよりは心配になり、あろうことか車をその婆さんの隣りによせ、声を掛けた。「大丈夫すか? 今から向こうの町まで帰るんすけど、送りましょうか?」「……」婆さんは無言のまま、手... 続きを読む
和歌山県にまつわる話
地域別の怪異譚>近畿地方>和歌山県 ■妖怪や怪物にまつわる話 しっぽ ■幽霊や怨霊にまつわる話 レンゲ畑のお姉さん ■人間にまつわる話 百姓姿の婆さん ■和歌山県のUMA がしゃんぽ 人魚 烏天狗 ほうねん亀 ... 続きを読む
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