危険な好奇心

危険な好奇心(3)

危険な好奇心(2)の続き それから5年。。。 俺・慎・淳はそれぞれ違う高校に進んでいた。 俺達はすっかり会うことも無くなり、それぞれ別の人生を歩んでいた。 もちろん『中年女』事件は忘れることが出来ずにいたが、『恐怖心』はかなり薄れていた。 そんな高一の冬休み、懐かしい奴『淳』から電話が掛かってきた。 「おう! ひさしぶり!」 そんな挨拶も程ほどに、淳は 「実は単車で事故ってさぁ……足と腰骨折って入院してんだよ」 「え?! だっせーな! どこの病院よ? 寂しいから見舞いに来いってか?」 「まぁ、それもあるん... 続きを読む

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危険な好奇心(2)

危険な好奇心(1)の続き 二週間後の新学期、登校すると淳の姿は無かった。 慎は来ていたので、慎と二人で『もしかして淳、あの女に……』と思いながら、学校帰りに二人で淳の家を訪ねた。 家の呼び鈴を押すと、明るい声で 「はぁーい!」 と淳の母親が出て来た。 「淳は?」 と聞くと、おばさんは 「わざわざお見舞いありがとねー。あの子、部屋にいるから上がって」 と言われ、俺と慎は淳の部屋に向かった。 「淳! 入るぞ!」 部屋に入ると、淳はベットで横になりながら漫画を読んでいた。 意外と平気そうな淳を見て俺と慎は少し安... 続きを読む

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危険な好奇心(1)

少し長い話ですが、暇な方、読んでください。 小学生の頃、学校の裏山の奥地に俺達は秘密基地を造っていた。 秘密基地っつっても結構本格的で複数の板を釘で打ち付けて雨風を防げる3畳ほどの広さの小屋。 放課後にそこでオヤツ食べたりエロ本読んだり、まるで俺達だけの家のように使っていた。 俺と慎と淳と犬2匹(野良)でそこを使っていた。 小5の夏休み、秘密基地に泊まって遊ぼうと言うことになった。 各自、親には『○○の家に泊まる』と嘘をつき、小遣いをかき集めてオヤツ、花火、ジュースを買って。 修学旅行よりワクワクしていた... 続きを読む

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