『クロ宗(クロ教)』の鉄の掟 今から400年前、キリスト教徒が江戸幕府によって迫害されていたころの話。島原の乱に敗れたあと、彼らは幕府からの厳しい弾圧を逃れるべく、鹿児島県、下甑島(しもこしきじま)に流れ着いた。離島であるがゆえに、幕府の追及も届かない。ようやく安住の地を得た彼らはこの島にTという集落をもうけ、なおもキリスト教を信仰し続けた。 とはいえ世間から孤立することにより、キリスト教本来の教えとは異なる独自の宗教を編み出すに至る。それが『クロ宗』だった。クロス(十字架)が語源といわれ、... 続きを読む
離島
幽霊船
これは、もう亡くなった曾祖父に聞いたお話です。曾祖父が亡くなる数カ月前、どうしたことか、親戚を集めて、いろいろな話を聞かせてくれたのです。 幽霊船ってお話御存じですか?私の実家は鹿児島県のとある離島なんです。凄く田舎で、さらに曾祖父の時代ですから電気とかもまだちゃんと通ってなかったような頃の話です。私だけ知って誰にも話さずにいるのって何だかなので、ここに書き込ませていただきますね。(記憶あやふやなところもありますが) ある日、曾祖父は知り合いと漁にでたんです。嵐になりそうな日だったらしいです... 続きを読む
波照間島
まぁ僕の話を読んで下さい!あれは1997年の9月の事でした。僕は放浪癖があって、インドやインドネシア、沖縄が大好きでその時も沖縄の八重山、石垣島に滞在してました。 民宿では歓迎するしないに関わらず半強制的に「島唄」を唄わせられてました。いい加減嫌なんだけどあれ!で民宿のジジババに好かれた俺は離島から帰って来たら最優先で泊めてもらえるとの確約を耳に離島に行く事にしました。そこは石垣からボートで三時間、波照間島です。 波照間島は噂に違わず何にもない島でした。サトウキビ畑と空港と満点の星の島です。... 続きを読む
奇祭
20年前、人口100人くらいの島の人と教授の研究のため何年もかけて交流したことがある。祭りの時期に合わせて1ヶ月泊まりで教授の聞き取り調査なんかに同行した。でもほとんど島の子供と遊んでただけ。なんにもない島で、島の半分がお墓だからということでその部分には島の子供は絶対に近寄らない。海がすごくきれいで、島と島の間に干潮時は道ができて歩いて渡れる、すごくキレイで夢のような場所だった。 その島では奇祭があり、夜通し村の男の人がお面をかぶって白い衣装を着て、太鼓のようなものを叩きながらたいまつを持って村中... 続きを読む
最近のコメント