東北地方

雀塚

東北地方の民族文化を研究してる大学の教授が雑談として話したんだけど、 東北地方に雀塚というのがいくつかあるらしい。 何も雀を弔ってる訳ではなくて子供を弔ってる。 どういうことだろうと思ってると、なんでも昔から飢饉や食料不足になると口減らしとして、長男は家督を継ぐし女の子は女郎として遊郭に売れるからいいのだけど、長男以外の息子・次男や三男なんかは正直いてもしょうがない存在になるそうだ。 で飢饉や食料不足になると村の大人達が口裏を合わせて、ある晩ある事を決行する。 それは子供達が寝静まった頃、一軒一軒大人達が... 続きを読む

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仏間の後ろの開かずの間

父方実家が九州の山の奥です。 お墓を移すことになったので、ついでに母屋もつぶす話が決まりました。 叔母から、 「昔の本やマンガ(といっても昭和初期ですが)があるから、欲しかったら壊す前に取りにおいで」 と言われて、こないだの連休に車で行きました。 父も叔母に呼ばれて同行しました。 「祖父母が死んでからは、母屋に行くのは10年ぶりかなぁ」 と言いながら、私と両親と従兄で4人一緒に行きました。 母屋についたら、叔母が父に 「仏間の後ろに開かずの間があるー」 と言いました。 父は 「そんなの知らないぞ」 と言い... 続きを読む

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山の少年

中学時代、夏休みを利用して、友達と川釣りに行こうって話になりました。 夜中の午前3時頃に集合、市街地からひたすら自転車をこいで約3時間、目的の川に到着しました。 早速皆で思い思いの場所に散って釣り糸を垂れましたが、サッパリ釣れません。 ポイントを変えてみるも、やはり駄目。 なので私は徐々に皆から離れて上流へと移動していきました。 そして、自分が釣れそうだと思うポイントを見つけて釣り糸を垂れていると背後から川原の石を踏む音がしました。 最初は、仲間の誰かがやっぱり釣れなくて移動してきたのかな? 程度に考えて... 続きを読む

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母を助けたもの

母が幼い頃に体験した、ちょっと不思議な話。 母(70代)は東北の田舎の集落の出身で母が幼い頃はまだ各家に電話がなく、母実家はそこそこ裕福だったため村で唯一の電話がある家だった。 だから誰某さんに電話があると、父親に言われて誰某さんを呼びにいくのが子供たちの役目だった。 ある日、夜遅くに電話があり少し離れたところに住む医師を呼びにいくよう母が言い付かった。 当時はまだ街灯もほとんど無く、母は提灯片手に医師を呼びに行った。 普段知っている道のはずなのに、気付いたら墓場に迷い込んでいた。 当時の墓場は今のように... 続きを読む

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押入れ奥の隠し部屋

まとめサイトにある、押入れの奥から入る畳敷きの小部屋って俺の母方の実家にも有るんだよ。うちの実家は東北の田舎なんだけど旧暦の正月に『ささら』っていう祭が有る。祭事に詳しい人なら地区まで特定できそうだから明記はしないけど、そんくらい田舎だって話。 俺もガキの頃に屋根裏部屋とか物置とか探検するの好きで(木造で隙間多いため明るくて怖くは無い)その小部屋も知ってた。居間の隣に襖隔てて、親戚集まった時に宴会する様な応接間(?)が有り、その隣に仏壇や昔の調度品、旧家によく有る母親の子供の頃に買った人形とか母の... 続きを読む

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