幽霊や怨霊にまつわる怪異

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霊とじいさん

小学生の頃の話。 祖父母の家は田舎のそこそこでかいお屋敷で、家の周りをぐるっと漆喰の壁で囲まれてたんだ。 道路からは田んぼの畦道を通って裏口から入るのが最短ルートなんだけど、裏口の門の近くの漆喰に、右半身がめりこんだ状態の女性が昼夜問わずにいたんだ。 黒髪で、白っぽい長袖ワンピースみたいな格好で、全体的に薄い。 昼間は我慢できるんだけど、夜はまじで無理!って感じだった。 でもある日、じいさんがグズる俺にキレて、漆喰の壁をバンバン叩きながら 「どこにそんなんがおるんじゃ! わしにゃ何も見えんぞ!」 とか言わ... 続きを読む

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Y子の思い出

遠い昔、小学2年生の時に体験した実話。 夏休みのあと2学期がはじまり学校へ行くと、教室の窓際の机の上に花が置かれていた。 まだガキだった僕はその意味を知らず気にも留めなかったのだが、家に帰ってその話をすると母が 「夏休み中に誰か亡くなったのかな? 可哀想に」 という話。 翌日学校へ行くと、あの花はもう無くなっていて席にはY子が座っている。 「昨日、花無かった?」 とさりげなく聞いても 「知らない」 という返事。 1学期から誰かが欠けていないかクラスの連中を見渡しても誰も欠けていなくて、あの花は見間違いだっ... 続きを読む

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イギリスのホテル

高2の夏、イギリスでホームステイをしてた。 同じ学校から8人参加していて、日本に帰る前日はロンドンの結構立派なホテルに泊まった。 2名1室で、隣同士の部屋、離れた階の部屋、さらに離れた階の部屋の4室に分かれることになり、自分と同じ部屋になったAさんは、一番離れた部屋の鍵をもらって部屋に向かった。 数年たった今なら、家具の配置なんかが心理的によくなかったのかなぁ、と思うのだが当時はドアを開けて部屋を見た瞬間、綺麗なんだけれど、よく分からない気持ち悪さがして何だかそわそわした。 まぁそんな事をAさんに言うのも... 続きを読む

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もんじょこき

小学生だった時の話です。 実家は秋田。 田舎なんで家も庭も広いんですよ。 庭には御稲荷さんの祠があります。 ある日、俺が寝ていると夜中にむっくり起きて廊下をぴょんぴょん跳ねる、奇声をあげる。 親と祖父母が何事かと思って起きてきて、親父が俺を取り押さえたら、ぱったり居間で寝たそうです。 意識は多少ありました。 なんか、川の真ん中にある祠?かなんかから大きい何かと小さい何かに交互に押さえ付けられる幻覚?と、弟の泣き声だけ覚えがありました。 その後も1時頃になると夜中になるとむっくり起きだし家中を走り回る。 や... 続きを読む

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ノック

まだ10代のころ、生まれて初めて一人暮らしをした。 住み始めて3~4ヶ月経った頃、夜中にトイレに行くと、玄関のドアを「トントン」叩く音がした。 ちゃんとインターホンもあったんだけど、気付かなかったのかな?と思い、玄関ドアの覗き穴を見ると誰もいない・・・ そのときは気のせいかなと思って、そのまま寝た。 そんなことはすっかり忘れて数か月、私は深夜のバイトを始めた。 ある日、深夜に帰宅して玄関で靴を脱いでいると、また玄関のドアを「トントン」と叩く音がした。 覗き穴を見てみると誰もいない。 ドアを開けてみても誰も... 続きを読む

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