小学校に入ったばかりの頃、同じクラスにいじめられっ子がいた。 貧しい家の子で、いつも悪臭を漂わせ、性格も暗くおよそ子供らしくない男の子だった。 ある日、公民館の庭で藁の束で遊んでいたときにふと思い立ち、藁人形を作ってみた。 オカルト好きな少年だった僕は予想外の出来映えに作るだけでは満足できなくなり、翌日件のいじめられっ子の髪の毛を手に入れ、人形に埋め込んだ。 さてあとはどこかに打ち付けるばかり。 思い巡らすと少し遠出することになるがぴったりの場所がある。 地元に言い伝えられる犬鳴き岩の周りは暗い林になって... 続きを読む
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