なんつーかこう、ヒドい車酔いした時みたいな気分になった話だけどいいかな。 モヤモヤして気持ち悪いから聞いて欲しい。 ほっとんど会った覚えのないばあちゃんが亡くなったから葬式に出る事になった。 母親のほうのばあちゃんで、記憶にあるのは猫を抱っこしてニコニコしてたことくらい。 で、葬式会場に行こうとしたら、会場じゃなくてばあちゃんの実家に行く事になった。 やっぱり田舎だからか古いけど立派な家で、庭に鯉がいる池あるのを初めてみた。 玄関開けてご挨拶、と思ったらもうね、すぐに「うわぁ」ってなったんだわ。 母親はハ... 続きを読む
葬式
送り番
子どもの頃、ひい爺さんから聞いた話を書きます。 ひい爺さん(以下爺さん)は明治の早い時期の生まれで、しかも山村で育ったためいろいろと奇妙な風習を知っていて、自分が子どもの頃によく話してくれました。 爺さんの村では送り番という役回りがあり、これは三軒ひと組で回り番で当たる遺体の埋め役のことだそうです。 当時爺さんの村はまだ土葬で、寺で葬式を行った後に、遺体の入った棺桶を荷車にのせて村はずれにある墓域まで運ぶのです。 村の顔役や男手のない家では代わりを頼むこともできましたが、葬式では酒も振るまわれ些少の礼金も... 続きを読む
箱の中の少女
十年以上前の話です。当時、私の祖父は腕の良い建具職人でした。私はそんな祖父の仕事ぶりを眺めるのが好きで、よく仕事場に出入りしていました。 その日、私はいつものように祖父の家を訪れ、落ちている木ぎれを拾って遊んでいました。目の前で、祖父が作業台の前に座って黙々と仕事をしています。ごつい手が器用に動いて木を削ったり部品同士を組み合わせたり、その技の冴えに私はしばし遊びの手を止めて見とれていました。 しばらくして、妙なものに気づきました。祖父の背後の壁に、使い込まれて黒光りする木の板が何枚か立てか... 続きを読む
キャッシャ
俺の実家の小さな村では、女が死んだ時にお葬式の晩は村の男を10人集め、酒盛りをしながらろうそくや線香を絶やさず燃やし続ける、という風習がある。 ろうそくには決まった形があり仏像を崩した? ような形で、その年の番に抜擢された男のうち最も若い者が彫る。また家の水場や窓には様々な魔除けの品を飾り、それらが外れないよう見張る。番人以外はその夜、たとえ家人であっても家の中に入ってはいけない。他にもいくつか細かい決まりがあるのだが、これらはキャッシャと呼ばれる魔物から遺体を守るために代々受け継がれている風習だ... 続きを読む
土着信仰
俺文才ないし、誤字脱字もありまくるかもしれないが、カバーしてほしい。 えっと、俺の親の実家の墓には、明治以前の遺骨が入ってない。 何故かというと、その実家がある山奥の集落には独自の土着信仰があってなかなか仏教が定着しなかったから。 というか、明治まで寺という概念がなかったらしい。 その『土着信仰』なんだけど、けっこう特殊な物だった。 とあるホラーゲームの影響で、俺は学校のレポートの題材にそれを選んだ。 そもそも土着信仰とは、外界との交わりのない集落において発生する集団睡眠が発展したようなものだ... 続きを読む
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