では投下します。長いです。 自分はいわゆる理系で、しかもオカルトとは正反対の化学を研究しているのですが、昔から占いとかオカルトとかそういったものが好きでした。でも自分には霊感はないと思っていました。だから今年の夏休みまでそういった体験とは一切無縁に生きてきました。今思えば幸せでした、その方が。 大学のゼミにAさんという同級生がいます。東北から来ている人で、物静かで上品な感じの人でした。私はAさんと親しくなりました。親しくなって分かったのですが、Aさんは霊感の強い人でした。 アパートに遊... 続きを読む
祟り
辰眼童さま(シマナオさま)
もう8年前になるかな…… 当時高校生で、夏休みの時期でした。 6年ぶりに遠くに住んでる祖父母に会うと父が言いました。 夏休みも、もうそろそろ終わりで遊ぶ金も使い果たしたので暇つぶしにいいかなと。 祖母さん祖父さんもかなり年食ってて、会うのもこれが最後かな……とか孝行のつもりでも行きました。 祖父母は、某県の佐○島という田舎中の田舎に住んでました。 ビル等全く無く文明に孤立したような雰囲気でした。 ところどころに祠のようなものがありましたが不思議に感じたのが、それに祀っている物です。 普通は... 続きを読む
道祖神
実家は長野県なんだが、結構な田舎。 元々から住んでる本家筋の集落の周りに、その分家とかが家を建てて段々集落が広がっていった土地、って言えばイメージつくかな。 本家筋の集落は建物も古くてなかなか風情があるんだが、しばらく行くと建売住宅ばかりになって、結構そのあたりの落差が激しい。 本家の辺りは市会議員やらそれなりの農地を持ってるのやら、まあ「田舎の権力のありそうな人」が多かったね。 とはいえ自分の親父は三男だったので、本家にはちょくちょく遊びにいく程度だった。 俺自身も三男で「三男の三男」なんて、... 続きを読む
呪われた村
つい先日の話。 仕事で東北の本社に転勤になった。 生まれも育ちも関西で東北の事なんてまるでわからない俺に優しく色々と教えてくれた先輩がいた。 名前を皐月さんといい、長い黒髪が印象的な可愛い人だった。 ある日、遅くまで残業していた俺と皐月さんは途中で仕事を切り上げて夕飯を食べに行くことになった。 散々迷った挙げ句、港に近い居酒屋に入ることに。 暫らく呑みながら雑談をして、俺はずっと気になってた事を尋ねた。 「皐月さんは彼氏とかいないんですか?」 彼女は目を暫らく伏せるとためらいがちに答えた。... 続きを読む
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