これは五年程前からの話です。
当時、私は浮浪者でした。
東京の中央公園で縄張り争いに敗れて危うく殺されかけ。
追放されたあと、各地を転々とし。
最後に近畿地方のとある山中の神社の廃墟に住まうようになりました。
ふもとに下りては何でも屋と称して里の人の手伝いをし手間賃をいただいて食いつなぐ身の上でした。
その生活の中で一番恐ろしかったのは、人間です。
「何でも屋です。何が御用はございませんか」
といっただけでいきなり猟銃を向けられた事も御座います。
「一度弾を込めたまま人間に向けてみたかったんだ。ほらよ」
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一ヶ月ほど前の事、洒落怖まとめサイトで「人に生える木」という話を偶然読み、その話が私がまだ学生だった15年ほど前、当時よく飲みに連れて行ってもらっていた民俗学の教授の話と一部が“非常に良く似ている”ため、何か解決の糸口になればとその話をここに書こうと思う。
予め書いておくが、あくまで「一部が似ている」というだけで、情報が不足しており同じ内容なのかははっきりとは解らないという事を念頭に読んで欲しい。
ある日の午後、教授が講義の時間中やたら機嫌よくしていたため、何かあったのかと聞いてみると、以前から探していた... 続きを読む
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