大分

せこの子

ひいじいさんが体験したことです。 昭和初期の話。 ある夜、じいさんが村の寄り合いが終わり、家へ帰宅していた。 山道を下り帰宅するのだが、途中小さな寺がある。 かねてよりその寺の周辺には、『物の怪』が出るとの噂があったのだが、じいさんは漁師で腕力に自信があったコトもあり、平気で暗闇の中ランプ片手に歩いてたらしい。 やがて寺の石垣が見えてきた頃、ふと見ると、目の前を小さな子供がチョコチョコと歩いている。 じいさんは 「おい、お前は何処の子かァ?」 と呼びかけてみたが、その子は目の前にいない。 ハっと見やると、... 続きを読む

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ペイント

じゃあ俺からも、ちょっとした小話を一つ。 もう7、8年も前になるし伏せなくても何の意味ないから言うけど、俺の地元は大分県にあってね。 で、親父方の爺ちゃんの墓が、佐伯市内から少し内陸の方に入った辺鄙な場所にあるんだけどさ。 ぶっちゃけて言うと、本当にド田舎って言うのが相応しいくらい、疎らに建った住宅と何かを栽培してる畑くらいしか目に映るモノが無いのよ。 んで、ここからが本題なんですが、実はそんな田舎風景の中でも一つだけ例外的に目立つ建物があったんです。 コンクリート製の建物なんですが、これがまた地元の不良... 続きを読む

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