父から聞いた漁村の話です。 戦争中、紀元二千六百年記念行事の際に、漁村の神社を新しくするという事業が行われたそうです。 そのために、神社の宝物殿のものを他の場所に移す作業が必要になりました。 たくさんの人間がそれに関わるというのは、なにかと都合が悪い(盗まれたりする)というので、村の若者(当時は子沢山だった)のなかから三名の二十歳まえの男が選ばれたそうです。 そのうちの一人から父が聞いた話なのですが、宝物を移動させるのですが、それほど多くなく、1つ、古い木箱(船の荷造りのために作るような箱)が特に重要だと... 続きを読む
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